くらしの漢方
健 康 情 報

健康を目指している方に、学会等で報告された情報をお伝えいたします。わかりやすくお話しようと思っておりますので、みなさんの健康情報の一つとして活用していただければ幸いです。
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Vol.1
◇◇ 漢方薬全◇ 漢方
◇  生活習慣病とメタボリックシンドローム   ◇            


生活習慣病とは、日々の生活の習慣の悪さが体に負担をかけ、それによって引き起こされる病気の総称のことを言います。
数年前には「成人病」とも言われ中高年の病気でしたが、最近は生活の欧米化やストレス、運動不足など環境要因も含め、決して大人になってからの疾患ではなく、子供のときからの生活習慣や遺伝素因も関係し、また若年化の傾向も見られると言うことで「生活習慣病」と言う名に改められました。
生活習慣病のうち、高脂血症糖尿病高血圧これら3つはサイレントキラー(沈黙の殺人者)とも呼ばれ、それに肥満を加えて「死の四重奏」と呼ばれています。
その他がん・脳卒中肝臓病・骨粗しょう症・心臓病も含まれます。
これらは独立した病気ではなく、どうも内臓脂肪の蓄積が原因で発生される疾患であり、この内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態を「メタボリックシンドローム」と呼ぶようになりました。
内臓脂肪の蓄積は糖・脂質の代謝を悪くし、高血圧を引き起こすことがわかっており、最終的には動脈硬化が発生しやすくなります。
動脈硬化がどうして危険かと言いますと、動脈硬化と関係の深い疾患は死因の2位の心疾患と3位の脳血管疾患で、全死亡数の約30%を占め、1位の悪性新生物(癌)に匹敵します。
心疾患と脳血管疾患は、働き盛りに突然発症することが多く、死亡から免れたとしても後遺症で苦しむケースが多いことから、重要な問題となっています。

                                            


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