「すごいなあ。超能力つかえるんだ」
「そんなことないよ」
先を進むカービィ達はポポとナナと雑談をかわしている。しかし少し後ろを歩くクッパとフォックスはさっきから黙り込ん
でいる。
「あっ あれなんだろう?」
前方に何か見える。動いているところから生き物だろう。白い体は雪をまじって見にくいが、何か青いものだけがハッキ
リ見える。
「ふせてっ」
ポポとナナがの言葉に全員が従う。そのまま白い何かに近づく。
「なんじゃありゃ?」
思わず言ってしまう。白いなにかは白熊だった。しかしサングラスをして、青いトランクスを履いている。
「ホワイトベアっていうんだ。強暴なやつだから気をつけて・・・・・・」
そこに彼等の姿は無かった。そのかわり先ほどまでホワイトベアがいたところで鍋を囲んでいる。
「・・・・・何してんの?」
「ん?熊鍋」
カービィが言った。何故かサングラスをしていたとかいないとか・・・・。

その後一行は順調に進んでいた。途中鍋を8回したこと以外は特に変わったこともなかった。
「あ。あれじゃない?」
ポポが指差す先には穴があった。崖に囲まれる様にして中心にある洞穴。わずかに湯気が出ている。
「なんでもあの中には泉と不思議な石があるらしいよ」
「石?」
「うん。いつも熱を発してるらしいんだ。その熱で温められた泉の水が下までいってるんだ」
「じゃあ原因はあの中だね」
「たぶんそうだと思うけど」
「早くいこうよ。そんでお湯につかろう」
人間+まるは温泉につかる気満万である。そしていざ洞窟に入ろうとした時だった。
「入らん」
クッパが言った。人なら余裕で入るぐらいの大きさはあるが、その巨大な甲羅は入り口につっかえている。んっ?じゃあ
なんでバスには乗れたのか?世の中には科学では解明できないことが多々あるのだ。そういうことにしといてくれ。
「じゃあ留守番よろしく♪」
その一言を残し、呆然とたち尽くすクッパを背にカービィ達は洞窟の深部へと向かう。

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