足羽ドリームス
グラブのお手入れ

 グラブやミットの手入れ、自分でしていますか? グラブやミットは手入れをしてあげれば長く使えるものです。 また長く使ってあげなければいけないものです。
 高学年になったら、自分のグラブの手入れはぜひ自分でやってみましょう。
 また部のミットなどをあずかる人は、自分のグラブと同じように大切に使い、 そして手入れをしてあげてください。

家に持って帰って「手入れ」をしましょう

●部室におきっぱなしにしないで!  ●バッグから出して保管を

 グラブやミットを部室に置きっぱなしにしないでください。部室の中は湿気が多く、グラブの革に良くありません。自分のグラブはもちろん、部のミットを使う人も、かならず家に持って帰るようにしてください。
 家に帰ったら、かならずバッグから出して、なるべく湿気のない場所に置いてください。
 捕球面を下向きにしてグラブを開いて置くか [写1]、 また型くずれをしにくくするには、グラブのポケットにボール (ソフトボール2号球を1個か [写2]、 軟式C球なら2個程 [写3] をはさみ、 タオルや グラブホルダー [写4][写5] (写真は白のゴムひも) などを 軽く巻いておくのも良いでしょう。
 また湿気をふせぐためにはグラブの接地面を最少にするのも良いことです(接地面から湿気を吸い上げないように)。 普段から(グラウンドでも)、グラブの背中をなるべく地面や床に着けないなようにしましょう [写6] [写7] 。 グラブを立てておいたり [写8] 、 あるいは(家で保管する場合)(つる)しておくのも良いでしょう [写9]



雨や水にぬれたら、からなず乾かして

●ぬれたままのグラブは痛みやすい

 雨の日の練習のあとは、かならず乾かしてあげてください。
 風通しの良いところで陰干し(かげぼし)するか、ぬれ方がひどいときは新聞紙などで、 表面や中の水気を(新聞紙を詰め込むなどして [写10] )取ってあげてください。
 ぬれたままにしておいたグラブやミットは、 すぐに痛みやすくなります。ただし、ドライヤーなどで乾かしたり、日差しの強い場所で 長く干していると、かえって革を痛めることもあるので、注意してください。


油(ドロース)は、ぬりすぎないで

●油の塗りすぎはグラブに良くない

 油(ドロース・保革油)は塗りすぎないでください。 グラブが重く、柔らかくなりすぎます。
 油をぬるのは、革がカサカサに乾いた状態になった時です。 夏場の湿気の多い時と、冬の乾燥した時では変わりますが、油をぬるのは、 だいたい月に1回か2回くらいです。

●液体オイルはなるべく塗らないで! ●固形ドロースを薄く伸ばすのがコツ

 市販の液体オイルは、なるべく塗らないほうが良いと思います [写11] 。 油がたくさん染みこんで重くなり、また柔らかくなりすぎます。
 固形のドロースを、薄く塗って伸ばしていくのがコツです。

 塗り方ですが、まず固形ドロースを少量、指に取ります [写12]

 捕球面の乾きがはげしい部分に、指で塗りつけます [写13]
 レース(革ひも)や [写14] 、へり革(ベルト部のへり) [写15] にも塗ります。
 ウエス(布きれ)で、油を捕球面全体に、薄く広く伸ばして行きます [写16]
 レース、へり革の油も伸ばして行き、その油がしみこんだウエス(布きれ)で、 グラブの背面を全体に拭いて行きます [写17]
 最後に、手を入れる内側の部分も、そのウエスで拭くと良いでしょう。

 ドロースがない場合、「牛乳」 [写18] を薄く塗っても良いです。塗る牛乳は低脂肪よりも、 脂肪分の多いものが良いそうです。ハンドクリーム [写18] なども代用になり、実際に使っているプロ選手もいるそうです。

 なお、通常のドロ汚れなどは、乾いた布でカラ拭きするか、革が乾いている場合は、牛乳を含ませた布を絞って拭き取るようにしても良いでしょう。


バッグの中でグラブがつぶれないように

●グラブはバッグの一番上に

 練習や試合へ、グラブを持っていくときの注意です。グラブをバッグに入れる時、グラブは荷物の一番上になるように積んであげてください [写19]
 スパイクや水筒などの下になり、バッグの底でグラブがつぶれていませんか? [写20]
 バッグに積む場合も、グラブは捕球面を下に、開いた形で置くと良いでしょう [写21]
 グラブケース(袋)があれば、汚れや湿気もガードしてくれます [写21] 。グラブケースがなくても、乾いたタオルで くるんでおけば、ケースとホルダー両方の代わりになりますね。

 ※ バッグが荷物で一杯のときには、グラブを一番上に置いても、つぶれてしまいます…。こだわる人は、グラブをバッグに入れず、グラブケースだけ別にして持ち歩くそうですよ。


手入れの仕方を、次の人にも教えてあげてください

●手入れの仕方を、次の人にも教えてあげてください

 グラブの手入れのしかたを、下の学年や、みんなにも教えてあげてください。そして大切に使わなくてはいけないことを教えてあげてください。
 雨で練習のない日などは、友だち同士、ワイワイやりながら皆でグラブの手入れをするのも楽しいものです。

 グラブは、あなたの手。グラブの革は、あなたの皮膚(ひふ)と同じ。もちろん、部のミットも大切に。みんなで何年も何年も使ってあげてください。
 君たちが大切に使っていたミットを、何年かあとの後輩も大切に使っていてくれたら・・・・ 嬉しいですよね。