‡ベストふれんず‡
『おまえの護衛兼遊び相手のアンドレだ。仲良くするんだぞ!オスカル!』
初めての出会いはよく分からなかった。旦那様にいきなり紹介された。
『アンドレ!これが私の末の娘・・・いや、息子のオスカルだ!』
僕は、お辞儀をした。おばあちゃんに怒られると思ったからだ。
『アンドレか、お前剣はどのくらいできる?』
『け、剣?』
僕は、剣なんてやった事が無かった。父さんはいつも僕に木工細工を教えてくれた。
木のかけらでいろんな動物やお花を作るんだ。彫刻っていうらしい。
『何だ、剣をしらないのか。話にならない・・・。』
そういってオスカルはそっぽを向いてしまった。
『オスカル!アンドレに失礼でしょ。剣を教えてあげなさい。』
奥様はオスカルに軽く叱った。しかし、オスカルは不服な顔をしていた。
『ほら、これが剣だ。こうやって持つ。』
オスカルは僕に無理やり剣を持たせた。
不思議そうに剣を見つめる僕をみてオスカルは、
『剣が珍しいのか?剣術を習った事はないのか?父上に習っただろう?』
オスカルは呆れていた。
『僕の父さんは大工さんだったんだ。だから、剣じゃなくて彫刻を教えてくれた。』
『彫刻?』
『うん。木のかけらが動物や花の形になるんだ。父さんは名人だったんだ。』
オスカルは首をかしげた。どうやら彫刻の意味がわかってないらしい。
『ねぇ、オスカル様。僕に剣を教えて。僕はオスカル様に彫刻を教えてあげるよ。』
すると、オスカルは、
『様をつけるな。オスカルと呼べ!よし!僕が剣を教えてやろう!』
『待って!様を付けないとおばぁちゃんに怒られるよ・・。』
と、僕が下を向くと、
『お前は、根性がないな!そんなこと僕がなんとかしてやる。だかたオスカルって呼べ。』
オスカルは僕の方をポンと叩いて言った。少しためらったが、僕は、
『はい!オスカル!』
そう言うと、オスカルは!
『良し!お前は今日から僕の親友だ!親友アンドレ!』
『親友って何?』
僕が聞くと、
『一番の友達だ!お前の親友は僕だからな!』
『うん!』
こうして、僕等は親友になった。
この日から僕はオスカルに剣を習った。一生懸命頑張った。
たまに、旦那様も教えてくれた。
そして、僕はオスカルに彫刻を教えた。
初めはキケンだって、おばぁちゃんに怒られながら心配されたけど、
だんだん日がたつにつれてそれも無くなった。
それから、勉強もした。
とっても楽しかった。
英国で使う言葉では僕達の事をベストフレンドっていうらしい。
僕は一生オスカルの友達でいたい。
オスカルもそう思ってくれてると良いなぁ・・。
〜FIN〜