‡ 愛の印 ‡
『アンドレ!起きるんだ!朝だよ!』
革命が終わっているかいないか分からない。2人は田舎の村に住んでいた。
『あ・・朝・・・。ふぅ。』
アンドレはおもむろにベッドから身を起こした。
『今日の朝ご飯はパンだ。昨日ロザリーと焼いたんだ。美味しいぞ。』
オスカルは昔は軍人であったが、今はすっかり主婦業になれてきていた。
しかし、格好は男のまま。何かちぐはぐしていた。
『焼くだけでいいんだよな。今日もしっかり働くぞ!』
2人はベルナールの紹介で野菜農園で働いている。
2人のなかには素晴らしき愛が生まれていた。
毎日、素晴らしすぎる毎日が続いていた。
『オスカル!お前も早く食べないと間に合わないぞ。』
『そうだな。』
2人はパンを食べながら仕事にでる仕度をしていた。
そのとき、
『オスカル!アンドレ!仕度はできているか?』
ベルナールが入ってきた。
『オスカル様!アンドレ!行きましょう!』
ベルナールとロザリーはオスカルとアンドレと同じ野菜農園で働いている。
『まってくれ。今支度する。』
『じゃ、その間にシアンにミルクをあげましょうかしら。』
ロザリーは抱きかかえていた子供にミルクをあげていた。
数ヶ月前にベルナールとロザリーの間には1人の男の子が授かっていた。
『日に日に大きくなるんだな。赤ん坊って。』
その、光景を見ながらアンドレはシモンの頭をなでた。
『神様はきっとアンドレとオスカル様にも新しい命を下さるわ。』
『アンドレ、お前子供が欲しいのか?』
ベルナールはアンドレの顔を覗き込んだ。
『俺、一人っ子だったから。兄弟が欲しくて・・。』
『アンドレ!オスカル様は貴方のお母様じゃないのよ。奥さんなのよ。』
『そうだよ。兄弟じゃなくて、息子か娘だよ。』
3人は笑っていた。
『遅れてすまん。支度ができた。仕事に行こう!』
4人は歩き始めた。
このとき、4人はこれから起こる嬉しい出来事に気が付きはしなかった。
―お昼―
『オスカルさん。はい、お昼ご飯。』
『ありがとう。マリンヌおばさん。』
マリンヌおばさんは4人が働いている農園の主人だ。
オスカルは貰ったお昼ご飯を食べようとした瞬間・・・。
『うぐっ・・・。』
オスカルはその場にうずくまった。
『どうしたんだい?オスカルさん!?』
『オスカル様?!』
その場にいたロザリーも駆け寄った。
『なんだか、ものすごく気持ち悪い・・・。うごっ・・。』
2人はこの状態を見てひらめいた。
『アンドレ!アンドレ!』
ロザリーは走ってアンドレの前に来た。
『なんだい?ロザリー。そんなに息を切らして。お昼の消化にわるいぞ。』
すると、ロザリーはアンドレに両手を握って、目をきらきらさせて、
『おめでとう!』
と一言だけいった。
『え?俺まだ誕生日先だよ?何?何なんだ???』
すると、ベルナールも来た。
『お前鈍感だな。ロザリーがこれだけ目を輝かせているんだぞ。』
呆れ顔のベルナール。
そこに、オスカルがやってきた。
『アンドレ・・・その・・・。』
恥ずかしそうな顔をしてオスカルはアンドレの手をおなかに当てた。
『?????』
アンドレは首をかしげた。
『アンドレ!子供ができたのよ!オスカル様妊娠なさったの!』
ロザリーは、嬉し涙を流しながら言った。
『ゑ!?・・・・・』
それを聞いてアンドレはその場に座り込んでしまった。
『アンドレ?!』
『こ、腰が・・・・。』
幸せの神様。幸せを運んできたわ。
愛の印を運んできたわ。
2人のもとに運んできたわ。
〜FIN〜
1500HITおめでとうございます!
DEAR†ねずこ様
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