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愛と印と証の輝き
愛が生まれて、印になって証になった。そして、輝く。
美しいくまばゆい光となって輝きはじめる。
『うぎゃぁー!』
赤ん坊は泣く事が仕事だという。今日もマリーは泣いていた。
『マリー!母上がきたよ!泣くのはおやめ。』
野菜農園で働きながら2人はマリーの面倒をみている。
『ア、アンドレ!私だってだめだ!マリーは泣くから!!!』
『何言ってんだよ!オスカルは母親だぞ!ほら!マリー!』
『おまえだって、父親だろう!』
毎日、マリーが泣き始めるとこんな感じになる。
『オスカル様?』
ロザリーがやってきた。
『良い所にきた!ロザリー!マリーはどうやったら泣き止むのだ?』
ぎゃーぎゃー泣き叫ぶマリーを抱きかかえ、そばでアンドレが一生懸命あやしていた。
それは、どう見ても笑える光景であった。
『オムツがぬれているのではありませんか?お腹が減ったのでは?』
2人のてんやわんやの状態を見ながらロザリーは困り果てた。
そんな、光景を見ながらシアンは笑っていた。
『お、オムツだ!アンドレ!オムツ!!!!』
『マリー!オムツがぬれているのだな?そうだな?』
まさに、爆笑の光景であった。
『お、オムツだな!よし!マリー♪今俺が変えてやるからな♪』
おむつを変えるとマリーはすっきりしたらしく泣き止んだ。
そして、にこにこ笑い出した。
オスカルに似たブロンドの髪、アンドレに似た黒曜石のような瞳。
そして、2人をたしたような性格のマリーは元気そのものだった。
シアンはそんなマリーが大好きで毎日遊びにきていた。
そのせいか、マリーはシアンによくなついていた。
『シアン。帰りますよ。父様がもうすぐ帰ってきます。』
『嫌だ!僕もうすこし、マリーと遊んでいたい!』
わがままの盛りのシアンである。
『わがままはいけません。夕ご飯を作らなければいけません。』
『ぶー。』
しぶしぶ、帰る決心をしたシアン。
『シアン。また、マリーと遊んでやってくれ。』
『はい!オスカルおばちゃま。』
『お、おばちゃま・・・・』
今だオスカルはこの呼び方になれていなかった。
『コラ!シアン!オスカル様!でしょ。』
『だって、父様はオスカルおばちゃまで良いていったよ。』
『べ、べルナール・・・。』
ベルナールは以外に素直であった。
『良いんだよ。ロザリー。マリーも大きくなったらきっとロザリーおばちゃまって呼ぶだろうし。』
『じゃ、かえりましょう。シアン。さようなら、オスカル様。』
こんな、幸せな毎日が続いた。
マリーは健やかにそだち、オスカルの病気も完治に向かっていた。
アンドレの目も少しづつ回復につながっていた。
マリーの存在からだろうか?
ジャルジェ将軍は『マリー』という名前に決めた時こう言っていた。
『聖母マリアのように優しく愛のある人間に。
そして、マリー・アントワネット王后陛下のように周りを明るく幸せになるように。』
と言っていた。今や処刑されてしまった、王妃アントワネット。
もし、素直に育っていたならばきっと今ごろのフランスは変わっていただろう。
これは全て、愛と印と証の輝きの元定められた運命なのかもしれない。
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