制作1999年03月23日 更新2008年01月03日 更新2019年09月27日 エコ指向生命と地球環境
20世紀になって産業革命が急速に発展し、消費社会を生み出し、そして生活は豊かになった。しかし、その変化は生活環境を急激に変えてしまった。地球に人類が登場して200万年、現代人が登場してから約20万年、この20世紀の数十年の変化はどの尺度からみても変化は急激すぎた。このままでは、人類は「地球という生態系を破壊してしまう」というまるで、ガン細胞のような役を果たすことになる。 |
惑 星 | Co2 | 窒素 | 酸素 | アルゴン | メタン | 表面温度 | 気圧 |
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金 星 | 96.5% | 3.5% | 微量 | 70ppm | 0.0 | 459゚C | 90 |
火 星 | 95% | 2.7% | 0.13% | 1.6% | 0.0 | -53゚C | 0.0064 |
無生命の地球(推測) | 98% | 1.9% | 0.0 | 0.1% | 0.0 | 240〜340゚C | 60 |
いまの地球(生命の影響) | 0.03% | 79% | 21% | 1% | 1.7ppm | 13゚C | 1気圧 |
地球は約2億年前から、おおよそ10万年のサイクルで、温暖・寒冷のリズムを刻んでいる。これは、地球が太陽を周回する軌道の離心率変化のゆれとほぼ同じサイクルだと言う。およそ100万年前から、地球に氷河期が周期的に出現する。(参考2/3章) CO2・メタン・亜酸化窒素・オゾンなどの温室効果ガスといわれるものは、地球全体から宇宙空間に失われる熱放射を妨ぐ。温室効果の大きさを言えば、総量からも水蒸気(H2O)のほうが遙かに大きく、地球上の熱の循環を司っている。しかし、地球上の水蒸気濃度はこの数十万年変動はなかったと考えられる。(参考6:P17)問題は、他の原因で水蒸気の温室効果が大きく変動することにある。 森林の炭素埋蔵量は過去200年で激減し、現在2000億トン以下になったという。森林が農地に変換されると、樹木などの植物の炭素が90%以上CO2となって大気中に移動する。(参考2/5章) 海底深くながれる「深層流」の存在が知られている。深層流は、地球全体に熱・塩・CO2を輸送するベルトコンベアーとも言われる。(参考2/5章) |
温室効果ガス | 温暖化係数 | 用途・排出源 | |
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二酸化炭素 | 1 | 化石燃料の燃焼 | |
メタン | 21 | 燃料の漏洩、農業 | |
亜酸化窒素 | 310 | 燃料の燃焼 | |
オゾン層を破壊するフロン | CFC、HCFC | 数千〜1万 | スプレー・エアコン・冷蔵庫 |
オゾン層を破壊しないフロン | HFCs | 数百〜1万 | 冷媒、発泡剤 |
PFCs | 数千〜1万 | 半導体洗浄 | |
SF6 | 23900 | 半導体洗浄、電力の絶縁体 |
●地球温暖化の現実
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1981年「サイエンス誌」発表 | 1988年発表 |
ジェイムズ・ハンセン | イースト・アングリー大学研究チーム |
(米、ニューヨーク、NASA研究所) | (英、ノリッジ) |
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