KenYaoの週刊スクラップ



週刊スクラップ(2001年春版)

新聞などの報道から、生命・宇宙に関する記事の気まぐれスクラップです。


◆2001/6/24版

  • アフリカ南部で皆既日食
    6月21日、21世紀最初の皆既日食がアフリカ南部で観測された。
    ジンバブエで観測された映像は、インターネットを通じで報じれれた。また、観測条件がよかったサンビアには、約2万人の外国人が訪れたという。(福井新聞6/23)
    日食は地球と太陽の間に、月(新月)が割り入って起きる現象です。この2週間前後の満月日に月食が起こる場合があります。

◆2001/6/10版

  • 古代エジプト海底遺跡
    6月4日、エジプト北部アレキサンドリア沖にし沈んだとされる古代都市ヘラクレイオンの発掘調査を3年あまり続けてきたフランス・エジプト合同調査隊は、象形文字で地名「ヘラクレイオン」が刻まれた石碑などを公開した。
    ヘラクレイオンは古代エジプトの新王朝時代(BC1600〜BC1100年)にナイル川支流の河口に位置し商業港として栄えたが、マケドニアのアレキサンダー大王が近くにアレキサンドリアを建設してから衰退したという。ギリシア歴史家ヘロドトスの書物などでしか存在がわからなかった伝説の都市が、その詳細な姿を表す日は近い。(福井新聞6/9)

◆2001/5/20版

  • 不思議な新星発見
    昨年12月22日深夜、松江市のアマチュア天文家:金津和義(47)さんが「とも座」付近で発見した新星は、現在でも天体の正体が解明されず各国の研究者を悩ませている。
    京都大宇宙物理学教室の加藤太一助手によると、「この天体のスペクトル観測では新星に特有の水素の存在が確認されず、代わりにヘリウムや鉄が検出されるなど特異で、大変珍しいという。現在のところ、ヘリウム爆発説・2つの天体合体説などが考えられているが、正体が判明するのは数年先ではないか」と言う。(福井新聞5/18)

◆2001/4/22版

  • 地球照の観測
    4月18日、米カリフォルニア工科大とニュジャージー工科大のグループは「地球が反射した太陽の光で三日月の暗い部分がほのかに明るくなる現象」=地球照(アースシャイン)の正確な観測に成功したと発表した。
    研究グループは過去10年間200日の観測と1994〜1995年の70日の月の観測データーを利用。反射望遠鏡とCCD素子を使って地球照の強さを計測した。現在、地球は平均29.7%の太陽光を反射している。反射光は季節変動が大きく、太陽活動によって地球周辺の磁気が強まるにつれ小さくなっていることがわかった。
    カリフォルニア工科大のフィリップ・グーディさんは、地球照観測は地球の気候変動や太陽活動が地球に与える影響を知る上で貴重なデーターになると語る。(福井新聞4/19)

◆2001/4/01版

  • ハワイにクエーサー専用望遠鏡完成
    吉井譲教授(東京大学)は7年前「宇宙の膨張がこのまま続くのか収縮に転じるのか」の謎を解く方法を思いつき、不足する運用資金は民間企業の寄付から集めるなどの努力でハワイのマウイ島ハレアカラ山頂(3055m)にクエーサー観測専用の口径2mの望遠鏡を完成させた。
    膨張か収縮かを知るには、遠い天体までの距離と遠ざかる速さのデータが必要だ。しかし、距離決定に必要な天体本来の明るさや大きさが分からず、謎解きはいきずまっていた。
    吉井教授は、宇宙の果てにあるクエーサーに注目。普通の銀河の100〜1000倍明るい銀河で、中央にブラックホールがあると考えられている。ブラックホールからでる紫外線と周囲の雲の塵にあったでる赤外線の時間差から、ホールと雲までの距離を計算できる。ドーナツの内側の温度は塵が溶ける摂氏1200度なので、その範囲の大きさからクエーサー中心からでるエネルギー(本来の明るさ)が計算できる。地球から見た明るさと比較すれば、地球からの距離が分かるはずだと・・・説明する。(福井新聞4/1)


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