KenYaoの週刊スクラップ



週刊スクラップ(2002年夏版)

新聞などの報道から、生命・宇宙に関する記事の気まぐれスクラップです。


◆2002/9/8版

  • 南極氷河衰退
    温暖化の影響で、南極半島北部でランセル棚氷の崩壊が続いている。1995年の夏「ランセルA」1960平方キロが流失。2002年の2月〜3月「ランセルB」3200平方キロが崩壊した。
    ランセル棚氷の変化を25年間観測してきたアルゼンチン南極研究所のペドロ・スカバルカ技師は「今年の夏季平均気温が過去1世紀で最高の1.7度に達し、ランセル棚氷の崩壊をもたらした。」と語る。半島北部の氷河は急速に衰退して雪や氷が減り、動物の生息圏が広がった。夏にはコケや地衣類が生え、アザラシやペンギンなどの鳥や獣も増えている。1万2000年もの間氷で覆われた一体が、鯨の泳ぐ海原に変わった。生物学者は、南極海の食物連鎖の要をなすオキアミが減少すれば、生態系全体が打撃を受ける可能性があると懸念している。(福井新聞9/8)


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