KenYaoの週刊スクラップ



週刊スクラップ(2002年秋版)

新聞などの報道から、生命・宇宙に関する記事の気まぐれスクラップです。


◆2002/12/29版

  • 数学オリンピック:来年日本で開催
    世界の中高校生が数学の難問に挑む「国際数学オリンピック 第44回大会」が、来年7月日本で、初めて開催される。
    第1回大会は1959年ルーマニアで開かれた。 代表は各国6人で、参加者の成績上位半数にはメダルが与えられる。上位から1/6が「金」、2/6が「銀」、残り3/6が「銅」メダルとなる。
    国別順位は6人の合計得点で争い、日本は例年十数位あたり。日本は1992年33回大会の時の8位が最高で、4年連続トップは中国。
    今回の日本国内予選は約1200人が受験し、2月の本選を経て代表6人を決める。第44回大会は2003年7月13・14日東京国立オリンピック記念青少年総合センターで開催され、86ヶ国の選手が1日4時間半、計9時間かけて6問に挑戦する。(福井新聞12/24)

◆2002/12/8版

  • 太陽ニュートリノ問題
    12月6日、東北大の鈴木厚人教授や米カリフォルニア大などのチームは、太陽内部の核融合反応で発生した素粒子ニュートリノは、地球に届くまでに約半分程度に減る謎を解明したと発表した。
    チームは神岡町のニュートリノ実験装置「カムランド」の観測データ分析から、太陽内部の電子が影響していることを初めて突き止めた。エネルギーの低いニュートリノを精密に観測できるカムランドを使って、新潟や福井県の原子力発電所で発生し飛来したニュートリノを今年1月から観測していた。太陽でできる「電子型」が振動が原因で別の型に変身しているという。(福井新聞12/07)

  • アフリカ南部〜オーストラリアで皆既日食
    12月4日、アフリカ南部〜インド洋〜オーストラリアに掛けて皆既日食が見られた。
    皆既日食は太陽が月の陰に隠れる現象で、本年6月11日インドネシア〜メキシコ沿岸で金環日食があった。今回の皆既日食は日の出直後アフリカ南部で始まり、インド洋上を移動し、夕方オーストラリアで終わる。オーストラリアでは日没直前となったため、日食継続時間は短い。(福井新聞12/05)

  • 世界人口が62億人
    12月3日、国連人口基金(本部ニューヨーク)は2002年版の世界人口白書で、今年7月に世界人口が推計で62億人を超えたと発表した。
    白書によると、世界で毎年約50万人の女性が妊娠・出産が原因で死亡。その99%は発展途上国の女性であった。(福井新聞12/04)

◆2002/10/13版

  • 2002度ノーベル化学賞
    スウェーデン王立科学アカデミーは10月9日、2002度ノーベル化学賞を、「生体高分子の同定と構造解析のための方法の開発」に寄与した3氏である
    田中耕一(島津製作所(京都市)主任・43歳)
    ジョン・フェン(米コモンウエル大教授・85歳)
    クルト・ビュートリッヒ(スイス工科大学教授・64歳)
    に授与すると発表した。
    人の遺伝子情報ゲノム解読終了後、生命科学分野の大きなテーマとなったたんぱく質の構造解析を進める上で、3氏の研究成果は極めて重要である。
    田中氏は「戦後生まれの40代、民間企業の研究者、非博士」と異例ずくめでも話題となる。 日本人の化学賞受賞は一昨年、昨年と3年連続。(福井新聞10/10)

  • 2002度ノーベル物理学賞
    スウェーデン王立科学アカデミーは10月8日、2002年のノーベル物理学賞を、「素粒子ニュートリノの観測による新天文学の開発」に貢献した3人
    小柴昌俊(東京大学名誉教授・76歳)
    レイモンド・デービス(米ペンシルベニア大名誉教授・87歳)
    リカルド・ジャコーニ博士(米・71歳)
    に授与すると発表した。
    地球は宇宙を飛び交う素粒子やさまざまな放射線の流れにさらされている。3氏の研究はこうした宇宙の小さな構成要素を使って、太陽や星、銀河や超新星に関するわれわれの理解を深めた。デービス氏と小柴氏はニュートリノ天文学の基礎、ジャコーニ氏はエックス線天文学の基礎を築いた。(福井新聞10/09)

  • 2002度ノーベル医学生理学賞
    スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月7日、2002年度ノーベル医学生理学賞を、「臓器発生と細胞のプログラム死に関する遺伝学的調節」に貢献した3氏
    シドニー・ブレンナー博士(英人・米ソーク研究所・75歳)
    ジョン・サルストン博士(英サンガー研究所・60歳)
    ロバート・ホロビッツ(米マサチューセッツ工科大教授・55歳)
    に授与すると発表した。
    一連の研究で、細胞死がうまく起きないことで発生するガンなどの病気の仕組みの研究や治療法開発に道を開いた。(福井新聞10/08)


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