平成15年   200名山 No.6    浅間隠山(1757m)

                            3月28日(金) 晴れ             

   登山口(6:20)→北軽井沢コース分岐(6:40)→わらび平分岐(7:25)→頂上
   (7:30〜55)→わらび平分岐(8:00)→北軽井沢コース分岐(8:30)→
   登山口
(8:55)

 前日二度上峠の登山口近くの駐車場で寝る。夜中にかなり気温が下がったらしく、フロントガラスやドアが凍りつき、開けるのも一苦労であった。車内でお湯を沸かしたが、寒さのために火力が弱い。ボンベを手で暖めるとすぐ反応して勢いが出てきた。
 雪はカンカンに凍って滑りやすくなっていたので、軽アイゼンを装着する。四本歯の軽アイゼンは、夏山の雪渓ではほとんど効果が無く、新雪ではゲタの歯の間に挟まった雪のように良く雪がくっつくし、たいして役に立つものではないと思っていた。ところが、今回はその効果は嫌と言うほど思い知らされた。雪に食い込んで滑りを止めてくれる威力は小気味がよかった。そして、水が解けてじっくり固まったような氷上ではアイゼンなしではとうてい歩けなかっただろう。
 カラマツ林を抜けていくと鞍部に出て、雑木林の間に目指す浅間隠山の南峰が見えてくる。ササに覆われたジグザグ道を登っていくと、背後に上部を雲に覆われた白くて大きな浅間山見えだした。
 傾斜は益々きつくなるが、一登りで浅間隠山の南峰に着き、直角に右に折れると、頂上がほんの手の届く所にある。つい足が速くなる。はやる気持ちを抑え、背後から太陽に照らされて一歩一歩足を進めると、小さな石の祠や方位盤がある頂上に着いた。7時半である。家にいたらまだ寝ていたかもしれない時刻である。
 青空であったが冷たい風が強く、体感温度は0度以下であった。5000m級の山の頂にいると、ひょっとしてこんな感じかもしれないと思った。頂上からは大パノラマが展望できたが、遠くは少し霞がかかっている。これから登る榛名山や独特のスカイラインを持つ妙義山、それに隣ででんと控えている浅間山などが印象的であったが、余りの寒さに、今ひとつ周りの景色を楽しむ心の余裕が無かった