日本200名山 NO.60    芦別岳(1727m)    

                  
平成18年8月10日(木)   晴れ
  太陽の里登山口(8:05)→見晴台(9:25)→鶯谷(10:05〜15)→半面山
   (11:00)→雲峰山(11:35〜45)→芦別岳(12:20〜35)→雲峰山
   (13:05)→反面山(13:35)→鶯谷(14:05〜10)→見晴台
   (14:35〜40)→太陽の里登山口(15:35)
 久しぶりに文明の生活を味わいたいと思い、旭川のビジネスホテルに泊まり翌日はのんびり過ごすつもりだった。いつもの習慣で朝早く目覚めてしまい、天気予報の「今日は晴れ、明日から下り坂」の予報を見てがぜん焦ってしまった。天気がいいのにじっとしているのがもったいなくなり、旭川から一番近い芦別岳を目指すことにした。
 なつかしい富良野の近くには気球が浮いており、円筒状に並んだ干し草が独特ののどかな風景を作り出している。登山口は、今までのように林道を何キロメートルも走ったところにあるのではなく、舗装道路から一気に山の中に入る。
 笹の生えた樹林帯の中は展望も無く、ひたすら歩く。展望台からようやく山部の町と碁盤の目のような緑と黄色の畑が見えてくる。登山も4日目になると体力的にも応えてくる。鶯谷では珍しくへたへたと座り込んでしまった。
 半面山をすぎるとようやく穏やかな丸みを帯びた雲峰山とその陰に芦別岳の頂上部の岩山が見えてくる。ここまで来ると「ああ来て良かったな」と実感できる。池塘が残る湿地帯には高山植物も現れ始めた。
 雲峰山からはもうさえぎるものはない。しかし右手からガスがからみつき、なかなか全貌を見せてくれない。頂上に近づくと道は一段と険しくなるが、斜面はスケールの大きいお花畑だ。ハクサンフウロの赤が目立っている。
 最後の岩場をよじ登ると、狭い頂上に出る。足下から緑の山々が連なっており、その先に畑が広がりまた山となっている。後ろには黄緑のきれいな山々が広がり、たった一人の別天地であった。

 余談であるが、芦別の道の駅で天気を調べるとやはりよくない。帰りのフェリーを明日の夜に変更し、晴れたら夕張岳に登り、雨だったら少し観光して帰ることにした。翌朝は曇天。今にも雨が落ちてきそうだったので登山はやめにして、財政破綻したという夕張市を見て、支笏湖の湖畔で昼寝して、苫小牧で映画を見た。駒大苫小牧高校の活躍で熱い苫小牧ではあった