日本200名山 NO.66   武甲山(1295m)    

           
平成19年3月22日(土)  晴れ
  生川登山口(8:00)→18丁目(8:30)→大杉の広場(9:00〜05)→頂上
   (9:45〜10:00)→大杉の広場(10:25)→18丁目(10:50)→
   生川登山口(11:10)
武甲温泉から見た武甲山
 花園ICからながとろ長瀞を経由して秩父市に向かう。長瀞は大学に入ってしばらくして友人たちとハイキングに来たところだ。当時はどっちの方角に行ったのかさえわかっていなかった。秩父は息子の職場のあるところだ。だから初めて訪れる街だが親しみがく。
 さすがセメントの街、高い煙突が林立している。工場の中に付けられたような道は、石灰の粉で白くなっている。工場がとぎれるといきなり狭いがたがた道に変わった。いきなり山の中である。あまりにもはっきりしすぎているようでおかしかった。
 鳥居をくぐって、しばらくは車道を歩く。13丁目で山道にはいるが、丁目をしるす石柱は頂上まで続き、頂上は52丁目である。武甲山は秩父市側から見ると山肌が削られて惨めな格好をさらしているが、裏側にまわれば全く普通の山である。ただ、展望のない杉林の道はすこぶる単調である。
 1時間ほど歩くと、大杉の広場と呼ばれる気持ちのいい広場に着く。休憩にはもってこいだ。さらに杉林を登っていくとようやく展望が開けてきた。風の通りになっているのか、とても冷たい風が吹き登山道に霜柱ができていた。
 もう一度杉林に入って急登を行けば十字路に出て、右手に進めばすぐに立派な神社が現れた。御岳神社である。山上の神社にしては大きくて立派だ。神社の左手の道を行けばすぐ第一展望台に出る。赤城山や榛名山の頂上が雲の上に出ている。眼下には秩父の街並みが広がっている。しかい今日はそんなに視界はよくない。
 悪いとは思ったが、柵を越えて昔の頂上とおぼしき所に行ってみた。驚いたことに眼下ではブルドーザーやトラックが動き回り、まさに石灰岩の採掘の最中であった。この山が秩父の名山であると同時に今なお採掘されている現役の採掘場であることを思い知らされた。
 下りはアップダウンがない分早かった。車に戻って鍵をかけ忘れたことに気付いたが、特に変わったこともなくほっとした。武甲温泉の湯につかって息子の職場をおとずれた。突然の訪問に驚いたことは言うまでもない。