日本200名山 NO.88     大無限山2329m)    

    平成20年
8月8日(金)晴れ〜9日(土)晴れのち雨
  @ 諏訪神社(8:55)→雷段(9:40)→小無間小屋(12:35)
  A 小無間小屋(4:45)→唐松谷ノ頭(7:50)→中無間山(8:35〜45)
  →大無間山(9:35〜50)→中無間山(10:25)→小無間小屋(13:20
  〜40)→雷段(14:50)→諏訪神社(15:15)

大無限山(左)と小見間山(右端)
 @ 6時半の始発のバスで畑薙ダム近くの駐車場に向かう。バスの中で無線の交信が入り、大やけどをした人がいてヘリコプターを要請する緊迫した雰囲気が伝わってきた。キャンパーが朝食の時熱湯をひっくり返したのかもしれない。
 Oさんを乗せて、田代部落から諏訪神社まで車で登る。これで少しは時間の節約になったはずだ。神社の横から鳥居に向かって歩くと登山口の表示があった。植林の中を進と作業をしている人がいた。「ご苦労さんです」と声をかけられるが、仕事をしている人の方がよほどご苦労さんである。  
 道は急登の連続である。荷物の重さと暑さですぐ息が上がる。今日は時間がたっぷりあるので25分歩いて5分休むというペースでゆっくり登っていったら、何とかお昼に小屋に着くことができた。Oさんはすでに休んでいたが、かび臭いと言って戸を開けておいたせいかアブがたくさん飛び交っていた。たまらずテントを張ったら一転快適な空間ができた。同業者(教員)であるOさんから東京の事情を聞いたり、山の話で盛り上がったり、のんびりと午後を過ごすことができた。
 夜中に大雨が降ったが、小屋の中なので全く影響が無くラッキーであった。

A 3時のバスに間に合わせるため、Oさんは先に登っていった。僕は少し遅れて明るくなってから出かけた。小無間山まではP3,P2,P1と鋭いピークをもった激しいアップダウンの道が続く。小無間山の麓で道を間違えてしまう。何となく間違っているといるとは思ったが、頂上を踏まない巻き道かと思ってどんどん踏み跡を進んでいくと獣道のようになり、誘導の赤いテープも全く無かったのであわてて引き返した。20分ほどのロスである。小無間への登りは大きな岩が多くなり一段と厳しくなってきたが、やっと着いた小無間山の頂は林に囲まれた何の変哲もない小さな広場であった。
 そこからは比較的平らな道になりスピードもあがる。中無間を過ぎてしばらくすると帰ってくるOさんに会った。ここでお別れだ。大無間山へは頭の中で想定していた時間よりずっと早く着いてしまった。でもこれはうれしい誤算だった。
 帰りは元来た道を慎重にたどっていった。もう少しで小屋というところで雨が降り出し雨具の上着とザックカバーをつける。小走りで小屋にたどり着いたが、雨は本格的になり雷鳴も小屋を揺るがすほどであった。20分ほど待機していると少し小止みになってきたので下山にかかる。雷は鳴りっぱなしで、こんなに長い時間轟く雷を聞いたのは初めてであった。苦労して登ってきた道も下りは早い。無事戻ってきて思わず諏訪神社に「無事戻って来られて感謝します」と手を合わせてしまった。
 車で帰る途中、富士見峠から小無間から大無間までの頂がきれいに見え、あんな所を歩いてきたのかとしばし感慨にふけっていた。