日本200名山 NO.16         大日ヶ岳(1708.9m)

                  平成16年6月26日   晴れ〜時々雨
  

  簡易水道貯水場(10:45)→昼食(12:00〜20)→いっぷく平(12:30)→頂上
   (14:00〜30)→いっぷく平(15:40〜45)→簡易水道貯水場(16:50)
「3年生追い出し登山」と銘打って、久しぶりの一泊登山だった。今年の3年生は全員授業を出ていると言う事もあって、親しみがあり、一緒に登るのもこれが最後だと思うと、なんとなくセンチメンタルになる。一緒に登ったいろいろな山が頭を駆け巡る。年のせいかもしれない。
 前回はダイナーランドスキー場から登った。ゲレンデ一面に黄色い花が咲いていて、それは見事だった。今回はひるがの高原から登る事にした。いろいろな別荘が立ち並び、独特の雰囲気がある。
 前日の雨と今日の雨の予報の為か、簡易水道貯水場の駐車場には一台も車が止まっていない。ぱらぱらと降り出したが、雨具をつけるほどでもない。雑木林の中を歩き始める。雨でかなりぬかるんでいる。ガスが一面に立ち込め、大台ケ原のような、一種幻想的な雰囲気が漂っている。
 12時になったので昼食にしたが、すぐ上にいっぷく平という絶好の昼食場所があった。原生林に囲まれた静かな広場だ。
 道は視界が開け、気持ちのいい尾根道だ。前大日と言われる小さなコブに出るとガスが晴れて、足元に一気に視界が開けてきた。深い原生林と牧場が広がっている。こんな所を歩いてきたのだとしばらく感慨に耽っていた。
 一旦下って登り返すと、あっという間に頂上に着いた。鷲ヶ岳や福井の山々、それに白山まで見渡せたのに、今日は望むことはできない。結局誰一人にも合わず、頂上にも誰もいなかった。しかし、生徒たちの元気な声が一面に弾んでいた。
 帰りは何故か長く感じた。駐車場に車を見つけたときは本当にほっとした。宿に入り牛乳鍋のおいしい夕食を食べ、恒例のトランプではしゃぐ。今まであまり感じなかったが、若い女の子がこんなおじさんに付き合ってくれるのだから、感謝しなければならないんだろうな。