平成15年   200名山 NO.7  榛名山(相馬山1411m)

                          3月28日(金) 晴れ

 松之沢峠(10:10)→スルス峠(10:30)→相馬山鳥居(10:55)→頂上
 (11:20〜35)→相馬山鳥居(12:00)→スルス峠(12:10)→
 松之沢峠
(12:35)

 浅間隠山から1時間足らずで榛名湖畔に出た。榛名湖は白く氷結しており、右手にきれいな円錐形の榛名富士、正面に独特の山容を持つ烏帽子ヶ岳が大きく迫っている。
 榛名連山のシンボルといえば榛名富士かも知れないが、あまりの俗化をおそれ、それよりも標高が少し高い相馬山を松之沢峠から目指すことにした。いきなり木の階段で、その上に雪が積もっていた。しかし、尾根に出るとゆるやかなスロープになり、雪もなかった。陽が当たる所と当たらない所では、春と冬ほどの差があった。
 奇妙な形の岩(スルス岩)を左に巻いていくと、あづまやのあるスルス峠に出る。このあたりの日溜まりは、寝そべっていたいほど気持ちの良い場所であった。
 「相馬山」と書かれた一番目の少し貧弱な鳥居をくぐる。神社の境内の一角に足を踏み入れた感じがした。いよいよ相馬山に取り付くというところに、今度は朱の立派な鳥居が現れた。そこから、岩場の急峻な道が始まる。足下の岩の間の雪が溶けてそれがツルツルの氷になっていて、大変危険だった。
 鉄梯子や鎖もある岩場の急登を超えると、傾斜は徐々に緩やかになり、頂上部に出る。信仰の山だけに石碑が多い。雑木林を抜けると今度は鉄の鳥居が現れたが、錆びてみすぼらしい。ベンチが置いてある気持ちの良い場所を過ぎると頂上だ。
 立派な神社があり、何体かの銅像や石像、石碑が立っていた。そこには雪もなく、すっかり春だった。二羽の蝶が舞っていてまるで別世界だった。そして、眼下には広大な関東平野が広がっていた。
 妙義山に向かう途中、群馬県倉渕村の相馬川温泉「ふれあい館」で汗を流す。鉄分を含んだ赤いお湯は苗場山の麓の小赤沢温泉思い出させる。露天風呂もあってなかなのお風呂だった。近頃は安くて入れる公共のお風呂があちこちにできたので、登山客には便利な世の中になった。