日本200名山 NO.41     姫神山(1124m)    

      平成17年10月8日(土)   曇り一時雨
  一本杉登山口(9:40)→ざんげ坂(9:55)→5合目(10:05)→7合目(10:20)
  →頂上(11:00〜10)→5合目(11:45)→一本杉登山口(12:00)
 2回目の東北遠征。前回同様、新潟から秋田までフェリーに乗り国道46号線ひた走る。天気予報通りあいにくの雨。しかし、一本杉登山口に着く頃には雨もやんだが、どんよりとした薄暗い日である。
 雨の後で滑りやすい道を歩き始める。道は杉林に変わり「精英樹展示木」と書いてある看板が出てきた。ここの杉は強くて立派なので、苗木がいろんな所に出ているようだ。やがて、この登山口の由来にもなっている一本杉が現れた。周りの杉と比べてもひときは立派だ。
 こんな日に登る人はいないかと思ったが、元気な老人が追い越していった。地元の人で、運動のために登っているそうだ。普通の人の半分の時間で登ってしまうそうで、恐れ入ってしまった。
 霧の中でブナやダケカンバがあやしい曲線を浮かびだしている。頂上近くでは思いがけなく紅葉が始まっている。大きな岩がごろごろした歩きにくい露岩帯を巻くと、頂上に出た。
 岩手山の男山に対して女神を奉ったところから「姫神」という名前がついたらしいが、信仰の山らしく石の祠と石仏がある。頂上には冷たい雨風が吹き荒れていたので、長居はできなかった。
 帰り道、岩手山から見た姫神山、森吉山から見た姫神山などを思い出して今回はそれで我慢しようと思っていたら、ガスが一瞬切れて端正な三角錐の全景を目の当たりにすることができた。
 帰路、渋民で「石川啄木記念館」に寄った。青春時代に「一握の砂」を読んで感激していたので、感慨もひとしおであった。