日本200名山 NO.89     池口岳2392m)    

       平成20年
8月11日(月)〜12日(火) 晴れ
  @    池口岳登山口(9:00)→両切平(10:05〜10)→黒薙三角点
   (11:45〜12:00)→黒薙三角点(15:55)

  A    黒薙三角点(5:20)→利検沢ノ頭(5:55〜6:00)→西尾根分岐点
   (8:05)→池口岳北峰(8:20〜35)→西尾根分岐点(8:45)→
    利検沢ノ頭   (10:20)→黒薙三角点(10:55〜11:05)→
   池口岳登山口(12:40)

黒薙から見た池口岳
 @ 前日浜松からナビ通りに行ったら、佐久間湖の湖畔を延々と走り距離の割には時間のかかる悪路であった。おまけにガソリンまで無くなってきておおいにあせったが、日曜日は何処も閉まっていて打つ手なし。ここはのんびりかまえて、「かぐらの湯」で一日ぼけっとしていた。
 
何時に開店するのか分からないので、6時半にガソリンスタンドで新聞を読みながら待っていた。予想より早く7時半に開けてくれた。ガソリンが一番高い時期で、リッター200円。1回の給油で1万円を超したのは初めてであった。 
 
今日はいろんなことがあったが、まず登山口をまちがえてしまった。車が1台止まっていて「ここかな」と思ったがいい道がまだ続いているし行ってみると避難小屋を通過した。やがて行き止まりになっていたが車を止めるスペースもあるのでてっきりここだと思い、フェンスを越えて中に入ったら造成中の道路。さらに進むと赤いビニールテープがあり踏み跡らしき物がある。少し進んだが、道はあやしくなり消えかかっている。坂口岳がこんなはずはないと避難小屋まで引き返し、そこにあった地図を見ると間違いが判明。40分のロスであった。
 
それでも今日は5時間ほどの行程なので焦る気持ちはなかった。大無間山のアップダウンの激しさを思えば整備された快適な登山道であった。黒薙の三角点で昼食。右手奥に見えるはずの坂口岳はガスの中であった。
 
やせた尾根を通り、急坂を登ってそろそろキャンプ地が表れるかも知れないと注意しながら行くと広場に出た。ここかなと思って見回すが、何の表示もないしキャンプ地にしては狭すぎるので先に進む。所が1時間行っても2時間行ってもそれらしき物は無い。おまけに道はどんどん下っている。さすがに間違えたと思い14時50分に引き返し始める。少し歩いて休んでいると一人の登山者が下山してきた。天の助けである。そこで自分はどんどん登り口に向かっていることが判明した。とにかく今日は昼食を食べた黒薙の三角点まで戻ることを決意した。黒薙から3時間近くさまよっていたのに、不思議なことに1時間足らずで昼食を食べた地点に戻ることができた。少し下がった平らなところにテントを張った。

A 独りぼっちのテント泊であったが思いの外よく眠れて、出発は少し遅れてしまった。今日は坂口だけが右手前方にはっきりと見える。歩いてみると確かに一度歩いたことがあると分かる。利検沢ノ頭を示す標識もちゃんとある。せめて昨日これに気付いていたらと思う。でもちょっと高すぎる。登山者は目線から上のものを見る余裕はあまりないだろう。昨日の広場に出てこの一連のミステリーが解けた。その広場は入口と出口が90度になっており、ふらふらしているうちに下山道に戻ってしまったのだ。あまりにも景色に特徴が無く、しかも正しい方向に進んでいると頭から思いこんでしまっているのでなかなか矯正できなかったのだ。それにしてもあまりにもお粗末な話ではある。
 少しややこしい道は2個所の岩場であるが、それほど苦労はしない。稜線に出るとほんのひと登りで頂上に着いたが、展望はない。あとは来た道を引き返すのみである。だんだん登り口に近づくとおなかがすいてきた。まずは「かぐらの湯」で冷やし中華を食べて、それからゆっくりと風呂に入ろうなどと、登山口が近づくと下山した後のことばかりを考える。