日本200名山 NO.70   岩菅山(2295m)    

            
平成19年5月4日(金)  晴れ
 駐車場(8:15)→聖平登山口(8:25)→小三郎小屋跡(8:40)→アライタ沢出合
  (9:15〜20)→中間点(10:10)→ノッキリ(11:05〜10)→岩菅山
  (11:55〜12:15)→ノッキリ(12:35)→中間点(13:05)→
  アライタ沢出合(13:40)→小三郎小屋跡(14:05)→駐車場(14:30)

 信州中野のホテルで久しぶりに朝食を食べ(いつも早朝出発なのでその余裕がなかった)、志賀高原に向かう。オリンピックが開かれて道路がよくなり、アクセスがとても便利になった。連休で最後のスキーの機会とあって、駐車場や道路に車があふれていた。
 今日は家族の食事会があり、なるべく早く帰りたかったのでゴンドラに乗らずに聖平登山口に向かう。ところが道路が途中で閉鎖されており、一気に不安が広がる。ゴンドラ乗り場に行こうか思案している時にピッケルを持った地元の登山家が一人やってきた。岩菅山に登るというので一緒に行かせてもらうことにした。
 この時期当然のこととはいえ雪がある。これでもおそらく例年よりは少ないのだろう。一人先達があり、その人の足跡を慎重にたどる。登山口から急登を行くと、やがて用水路にぶつかりそこが小三郎小屋跡である。そこからは平坦な道がアライタ沢出合まで続く。沢では気持ちの良い音をたてて清水が流れている。雪解けの土の間からふきのとうもやっと顔を出したばかりだ。
 そこからは急坂が続く。雪道の中に、時々階段が顔を見せる。中間地点でようやく先頭の人に会う。岩菅山も全貌を現す。雪は一段と深くなり、雪庇も現れ慎重に歩く。先頭の人が左に回り込むところを登っていってしまい、急坂のブッシュの中に入ってしまった。ここでかなり体力を消耗してしまう。
 小さな山を一気に駆け下りると、そこがノッキリと呼ばれる鞍部。ゴンドラコースとの合流地点だ。目の前の岩菅山は人を寄せ付けないほどの迫力を持ち、「頂上まで行けるかな」と若島さんは不安そうに言う。
 直登を慎重に一歩ずつ進む。息が上がりかけている我々を後目に、ダブルストックの女性が一気に追い抜いていった。頂上は広々としていた。避難小屋の屋根の一部だけが見え、雪の深さが推し量られる。肝心の頂上部のビデオを撮るのを忘れてしまったのは、きっと帰りをあせっていたのだろう。帰りは半分くらいの時間で戻ることができた。
 2時半に駐車場に戻り、上信越道と北陸道をひた走り7時半には家に着くことができた。約束の時間には30分遅れてしまったが、妻の怒りをかうほどは遅れなくてほっとした