日本200名山 NO.30        上蒜山(1202m)    

                 平成17年5月4日(水)   晴れ
   百合原牧場(6:15)→2合目(6:35)→槍ヶ峰(朝食7:00〜15)→上蒜山
   (8:05〜10)→中蒜山(9:00〜15)→日留神社(9:45)→塩釜ロッジ
   (10:20)
 ゴールデンウィークの三連休は中国地方の山に出かけ、初日にひとつ登ることを計画していたが、名神の吹田からと、中国自動車道の落合ジャンクション、蒜山ICと三回の渋滞に巻き込まれ、朝5時に福井を出たのにもかかわらず、蒜山の旅館に夕方5時ごろ着くのが精一杯だった。侮れない連休の渋滞だ。折りしも福田神社の春祭り。下駄をつっかけて出てみれば、おみこしが出て、屋台が並ぶなつかしい田舎の風景だ。タイムスリップしたかのような懐かしさであった。 翌早朝、親切な宿の奥さんの好意に甘えて、自分の車は塩釜ロッジに置き、百合原牧場まで送ってもらった。僕らが歩き出してからもずっと見送ってくれる。あまりの長さに少し照れくさかったが、牧場の中に間違いやすい所があり、そこを過ぎるのを待っていたのだろう。
 すぐ、立派なヒノキ林に入る。林を抜けると視界が開けるが、丸太の急な階段が続いて、苦しいところだ。藪に中に入る直前の見晴らしの良いところで朝食にした。大きなおにぎり3個に、色々なおかずがついている立派なお弁当だ。あまりのボリュームのために、半分は昼食用に残しておくことにした。
大山が山の間から頭だけ出している。
 最高地点の上蒜山は見晴らしが良くないので、写真だけ撮って中蒜山に向かう。何箇所か鎖場があって、塩釜から登ってくる場合の最も苦しい所だろう。遠くから見ると芝生のようにも見えるが、実際は笹におおわれた気持ちの良い山だ。頂上には非難小屋がありベンチが置いてある。眼下には蒜山の牧場や畑や森が広がり、まわりは名も知らない山々に囲まれている。さわやかな風が疲れを一気に忘れさせてくれる。
 頂上直下も急坂である。でも「今は。カタクリが見頃ですよ」と宿の女将さんが言っていた通り、時々カタクリの群落が眼を楽しませてくれる。新緑の中をウグイスの声を聞きながら歩くのは実に楽しい。やがて、キャンプをしていたと思われる若者や親子連れがドンドン登ってきて、活気あふれる山道となっていった。