日本200名山 NO.36      毛無山(1946m)    

               平成17年7月17日(日)   晴れ
  吊り橋(11:30)→地蔵峠との分岐(12:00)→不動の滝・昼食(12:30〜50)
  →5合目(13:30)→7合目(14:20)→8合目(14:40)→頂上
  (15:10〜35)→8合目(16:45〜50)→5合目(16:30)→不動の滝
  (17:05)→吊り橋(18:45)
 3連休のなか日とあって、富士ICは少し渋滞していた。国道139号も交通量が多く、都会の近の観光地であることを感じさせる。ナビの言うことを聞いて一本手前で左折してしまったため、吊り橋の所に出てきてしまい、麓の登山口まで20分ほど歩かなければならなかった。ただ、吊り橋からはこれから登る毛無山とそれに対峙する富士山を見ることができてよかった点もあった。
 いろんな山に登っているが、たいていの山には遅い時間に登山を開始する人がいて、「こんなに遅い時間に登り始めて、下山は暗くなるのではないか。山をなめているな」と仲間と言い合ったものである。しかし、今回は僕らがそれであった。下山者の少々の軽蔑の眼差しには耐えなければなるまい。
 この山は頂上近くに行くまでほぼ一本調子の急登であるという意味で、これまで登った山の中でいちばんハードであった。林の中を岩混じりの湿った道が延々と続き、ほとんど視界が利かないのでよけい辛く感じる。
 やがて対岸に不動の滝が現れてきた。幅は広くないが落差100メートル以上はあると思われる、2段になった見事な滝である。そこで昼食とした。
 また、足下を見ながらの勤行である。雑木林の間からたまに富士山が見えたのが救いであった。M先生はどんどん遅れていく。帰る時間が心配になってきたので8合目あたりから先に行かせてもらう。
 頂上部は広く、少しアップダウンを繰り返してようやく最高点に達する。小さな草原になっており、富士山の方向は木が刈り込んである。そして雄大な富士が紫色に輝いている。お花畑を少し下れば、富士山を足下から上までずっと見渡すことができた。ここまで来るまでの苦労が一瞬のうちに吹っ飛んだ瞬間であった。
 M先生の足が思うように動かなくなったこともあって、帰りは遅れに遅れて、車の所に着いた頃はあたりが暗くなりかけていた。