日本200名山 NO.52    小秀山(1982m)    

                  平成18年6月3日(日)   晴れ
  乙女渓谷キャンプ場(5:10)→三の谷登山口(5:40)→二の谷分岐(7:40)→
   兜岩(8:05〜15)→頂上(9:00〜20)→兜岩(10:00)→二の谷分岐
   (10:20)→三の谷登山口(11:40)→乙女渓谷キャンプ場(12:10)
  先日舟伏山に登った時、高速道路を使ったら意外と時間がかかったので、今回は大野経由で行った。ひるがの、高山、下呂を通って約5時間で乙女渓谷キャンプ場に着く。一番手前の明かりにこうこうと照らされた駐車場で寝る。夜中に雨が降り出した。

 

第三高原から見た小秀山
天気は心配することもなさそうなので一安心。誰もいないキャンプ場を抜けて林道を歩く。とてもいい道なので、「行けるところまで車で行けばよかったかな」と少し後悔し出した頃ゲートが現れて行き止まり。「やっぱり車で来ても意味無いなぁ」と変なところで安堵した。
 三の谷登山口には小さな小屋が2棟建っていた。山小屋では無く、仕事の合間に休んだり、泊まったりする造林小屋らしい。したがって、そこからは杉の立派な造林地が続く。道は林の間をジグザグにつけられており、とても歩きやすい。しかし、二の谷分岐までは展望のない道を高度を稼ぐためにひたすら登っていく、長く苦しい道のりである。
 道は岩混じりの急登となり、やがて兜岩と呼ばれる大岩の所に着く。道は直登するコースと右側を巻いていくコースがあるが「どちらも危険である」と書いてある。僕は直登のコースを選んだ。短い鎖が1本あるだけで、あっという間に岩の上に出た。
 そこからは広い尾根道なのでアップダウンはあまりない。3つの高原があり、第一高原からは知多半島、伊勢湾、名古屋の駅ビルまで見えると書いてあるが、今日はだめである。第二高原は一番広く笹でおおわれた気持ちのよう広場であるが、今「植生回復の実験中」ということで迂回路が作られていた。第三高原からは小秀山のなだらかな頂上部がよく見える。かなり残っている雪を踏んでゆくとすぐ頂上に着いた。
 頂上には誰もいない。結局僕が先頭で歩いていたのだ。今まで歩いてきた方向を見るといくつもの峰が続いている。上から陽は指しているのに回りはガスに囲まれているというちょっと情けない頂上だった。ただ、ガスの晴れ間から御嶽山が意外なほど高くそびえている堂々とした姿を見ることができたのは幸いだった。また花には恵まれており、頂上にも一輪咲いていたが、真っ赤なシャクナゲがあちこちで咲き始めていた。ツツジも満開でそろそろ散り始める所だった。