日本200名山 NO.35      位 山(1529m)    

             平成17年6月12日(日)   晴れ
  道の駅飛騨位山(10:20)→リフト終点(10:55)→太奈山(11:05)→天の泉
  (12:05)→頂上(12:15〜55)→リフト終点(13:45)→道の駅飛騨位山(14:15)
 前日の雨とはうって変わって快晴。東海北陸道の飛騨清見ICから高山西ICまで中部縦貫道路ができており高山まで非常に近くなった。その結果自宅から登山口まで3時間弱で着いてしまった。スキー場の駐車場にはラジコンのレーシングカーのコースができており、金属音があたりにこだましていた。
 モンデウススキー場は放牧場になっているらしく、緑の草原にのんびりとした牛の鳴き声が響いている。ゲレンデに沿って遊歩道ができている。ほぼ直登なので見かけよりも苦しい。それに太陽を遮るものが無いので、気温も相当上昇している。草いきれはもう夏のものだった。ただ、高度を増すにつれて、右手に御岳、正面に乗鞍、左手に北アルプスが現れて元気づけてくれた。穂高、槍などはっきり確認できるし、重量感のある乗鞍はキナバル山を思い出させた。
 スキー場を抜けると、うっそうとした林に変わりひやりと涼しい。体感温度は5度以上下がった感じだ。ただ、もう夏の蝉がけたたましく鳴いている。太奈山は三角点があるだけの、うっかりすれば見過ごしそうな頂上部だった。あとはほとんど平坦な縦走路が延々と続いている。
 岩の間に小さな祠のある「天ノ岩戸」過ぎると道は二手に分かれている。時間も早かったので「天の泉」に行ってみることにした。「位山御神水」と書かれた

      
広場から見た白山
きちんとした屋根のある櫓がくまれており、その下には神社にあるような清めの水が流れていた。おいしい水を飲んで頂上に向かえば、あっという間に着いてしまった。
 頂上を示す標識は登山道の隅っこに立っていた。平坦な頂上部の一角に過ぎないようだ。すぐ先には広場があって、10人くらいの先客が昼食を食べていた。写真で見た展望台は無かった。何でも壊れかかったので撤去してしまったそうだ。ガスバーナーを出して点火すると「みんなそれをもっていますね」と、隣の若者に声をかけられた。なるほど周りのみんなも「ゴーゴー」と音をたてている。なるほど異様な光景かもしれない。広場からはたった一角だけ切り開かれており、そこから白山が思いがけない近さで迫っている。いろんな角度から白山を見てきたが、ここも上等な展望台だ。その左手に荒島岳の小さな三角形が見える。「あの向こうからこんなところまで来たんだな」と一人感慨にふけっていた