日本200名山 NO.54    栗駒山(1627m)    

         平成18年7月29日(土)   雨のち曇り
  須川温泉(9:05)→名残ヶ原(9:25)→昭和湖(9:50)→天狗平(10:20)→
   山頂(10:50〜55)→天狗平(11:05)→昭和湖(11:35)→名残ヶ原
   (12:00)→須川温泉(12:25)

昭和湖
 第3次東北遠征である。今回も新潟からフェリーに乗る。同行のWさんはフェリーで泊まるのは初めてだと言って珍しがっていた。
早朝、秋田港に到着。秋田自動車道路に乗り、湯沢横手道路の十文字ICで降りて須川温泉を目指す。天気予報通り雨が降り出した。
インフォメーション・センターの軒下で雨具に着替え、遊歩道から歩き始める。雨の中を歩くのはずいぶん久しぶりのような気がした。すぐに山小屋のようなものが現れて来た。「こんなところに変だなあ」と思い、帰りに覗いてみたらそれは蒸し風呂だった。そういえば、岩の間から熱い蒸気が何カ所か吹き出ているところがあった。
すぐに名残ヶ原というロマンチックな名前の湿原に出た。木道が真ん中を通っており、小さな小川が流れていて、なかなか感じの良い所だった。湿原が終わる所にシャクナゲが咲いていた。
やがて、地獄谷と呼ばれるところにやってきた。登山道の左手に柵がしてあり、谷をのぞき込むと黄色い噴火口から白煙が立ち上がり、あたりは硫黄のにおいが充満していた。すぐ上部に昭和湖がある。昭和19年の爆発でできた火口湖であるが、青白く濁った水の色が独特である。マウントクックの麓にあるターミナルー湖という湖を思い出してしまった。
天狗平を越えると、頂上に続くゆるやかな尾根道である。ここが、またシャクナゲの宝庫であった。白やピンクの花が今が盛りであった。あっさり着いた頂上には冷たい雨風が吹いていて、何人かの人が寒そうにたたずんでいた。僕らも写真だけ撮ってすぐに下山にかかる。
下山は自然観察路をまわろうと思ったが、ちょっと足を踏み入れたら両側から草木がおおいかぶさった細い道だったので、ちょっと恐れをなして、来た道を引き返すことにした。皮肉なことにだんだん晴れてきて、登るとき見えなかった周囲の状況が見えてきた。雨上がりの後なので、緑が一段ときれいに見えた。