日本200名山 NO.21       黒姫山(2053m)

             平成16年10月24日   晴れ

  小泉山道登山口(7:10)→姫見台(8:55)→越見尾根(9:20〜25)→
  黒姫乗越(10:00〜05)→東登山道との分岐(10:45)→黒姫山
  (11:00〜45)→東登山道との分岐(11:55)→8合目(12:20)→
  5合目(12:55)→林道出合(13:45)→長水分岐(14:10)→
  小泉山道登山口(15:10)
 昨日とはうって変わって雲一つないいい天気。はやる気持ちを押さえながらスキー場のゲレンデの中を歩き始める。スロープはだんだん急になってきて、ややもするとズルズルと滑っていく。最終リフトあたりからようやく山道らしくなってきた。真っ青な空に紅葉がほんとうによく映えている。
 姫見台にはケルンが建っており、妙高や火打が意外なほど近く見える。妙高はいつも見る姿とはちがって均整がとれていなかった。そして火打はうっすらと冠雪していて神々しい感じがした。
 道はトラバースしていくが、岩がゴロゴロしていたり木の根っこが出ていたりで歩きにくかった。越見尾根からは見上げるばかりの急登。予想はしていたので心構えはできていて、なんとか黒姫乗越に到着することができた。見下ろせば七ツ池などの地糖が点在する緑豊かな湿原が目に入る。Wさんは行きたそうだったけれど、あそこまで降りてまた登り返すことを考えると、かなりの体力を消耗しそうで考えてしまう。後から来た人が「まっすぐ頂上を目指す」というので、僕らもそれに従うことにした。冷たい風がまともに当たってくるので、長袖とヴェストを着た。
 頂上部に大木が生えているのは珍しかった。それに1時間近くも歩かなければならないほどの距離があった。しかし、頂上からの眺望は素晴らしかった。西に目を向ければ左回りに妙高山、火打山、焼山が連なり、なつかしい雨飾山も見える。その左には乙妻山と高妻山のどっしりした山容。さらに北アルプスが屏風のように続いている。槍の穂先だけはすぐにわかる。東には昨日登った飯縄山がきれいな円錐の形になっている。今こうして全景を目の当たりにすると、昨日どこを登ったのかがよくわかる。
 帰りは東登山道を通った。分岐から5合目あたりまでは急で荒れた道だ。歩きにくいことこの上ない。七曲り上あたりからなだらかな気持ちのいい道に変わったが、分岐が多いのに案内が徹底してないので心細かった。そして、最後になって道を間違えてしまう。後で分かったことだが、長水分岐で左の林道を行かなければならないのに、まっすぐ山道を行ってしまったのだ。「県民いこいの森」を抜けて別荘やペンションが並ぶ舗装路を通ってスキー場に戻った時には、予定より30分も遅れていた。