日本200名山 NO.19       経ヶ岳(2296m)

               平成16年9月20日   曇り

  駐車場(6:00)→1ピット(6:30)→4合目(7:10〜15)→5合目
  (7:40〜45)→6合目(8:05〜15)→7合目(8:35)→8合目
  (9:10〜15)→9合目(9:35)→頂上(10:00〜25)→9合目
  (10:45)→8合目(11:00〜05)→7合目(11:30〜35)→
  6合目(11:45)→5合目(12:00)→4合目(12:20)→1ピット
  (12:50)→駐車場(13:10)
  
 前日、伊那市考古資料館の駐車場に入る。弘陣年の開山という「仲仙寺」はさすが歴史を感じさせる。「熊出没注意」の看板も、男性一人と8人ぐらいのグループが出かけた後では安心だ。
 立派な松林の林道から山道にはいる。林はやがてカラマツに変わり、熊笹が道を隠して歩きにくい。7合目のピークの手前がかなりの急登で、4等三角点が立つ7合目に出るとあとはほとんど高低差がない。
 7合目から急に風が出てきて汗でびしょぬれになった体がとても心地よい。ここは風の通り道になっているらしく、少し紅葉しかけた葉っぱと熊笹も気持ちよさそうに風になびいている。
 8合目は周りに木がはえていず、このコース一番の見晴らしのよい所といわれているが、今日は残念ながら展望はない。しかし、行く手の左に目指す経ヶ岳がおだやかな山容を見せている。先発の男性が休んでいた。高山から来たらしい。
 そこからは一段と熊笹が多くなる。背も高く完全に道をふさぐので少し不安になる。考えてみればこの山は9合目までほとんど熊笹に覆われていた。9合目には奥の院があったそうだが、今は小さな石仏が淋しく立っているだけである。9合目を過ぎると一転してあたりは苔に覆われはじめた。岩や倒木の上もびっしり覆い尽くしている。霧が多いのかもしれない。
 頂上はシラビソの林に囲まれていて眺望はきかない。ラーメンを作ろうと準備をしたが、かんじんのコンロに点火しない。あきらめて残っていたおにぎりをぱくつく。じっとしていると手がかじかむほど冷えてきたので下山する。
 6合目あたりから足が痛くなってきた。1ヶ月も山から遠ざかっていたためだろうか。それにしてもこの山は長く感じた。ただひたすら熊笹の林のなかを歩いていた感じで、まさに「行」をしているようだった。