日本200名山 NO.24         御正体山(1684m)

                  平成16年11月22日   晴れ

   道坂峠西側駐車場(7:45)→東側からの道との合流地点(8:15)→岩下ノ丸
   (8:40)→白井平分岐(9:30)→頂上(10:15〜11:20)→白井平分岐
   (11:40)→岩下ノ丸(12:25〜30)→東側からの道との合流地点(12:55)
   →道坂峠西側駐車場(13:15)
 寒い夜だった。朝起きると車が凍りついていた。昨日下見をしておいたので、迷うことなく車を道坂峠西側駐車場に入れる。ガイドブックにはトンネルの南側から登るようになっていたが、案内板のある今倉山の登山口を利用することにした。
 熊騒動のあった今年、誰もいない早朝の道は少し緊張する。カウベルを鳴らしながら尾根に向かう。尾根に出ると右手の御正体山に向かう。林越しに見える御正体山はまだまだ遠く、小さな山を3つばかり越えなければならない。30分ほど歩くと三角点のある小さな広場に出た。どうも、駐車場東側からの道はここに出るらしい。
 唐松の林に入ったり笹で覆われた斜面を通ったりして、岩下ノ丸を目指す。時々笹が道を隠すほど覆っていて、道を見失わないよう慎重になる。この時期は葉がすっかり落ちていて見通しがいい。三等三角点のある岩下ノ丸は雨で土がぬかるんでおり、鹿が泥かぶりをした後がある。
 遠くから見るとゆるやかに見える山も、実際に歩いてみるとかなり登り返しがきつい。いよいよ正面には御正体山だけしか見えなくなり、最後の登りがやってきた。ジグザグにはなっているが、かなりの急登だ。頂上に近づくと、ブナやミズナラなどの立派な木々が現れ、傾斜も緩くなるが、なかなか着かない。頂上部が広い山だということがわかる。
 頂上には2人の先客があった。今日初めて目にする人達ということもあって、ついつい慣れられしくなって会話に参加する。横浜と千葉からやって来た単独行の人達だ。ベンチがやたら新しくて立派だ。聞いてみると、最近皇太子が登ったそうだ。頂上は樹林に遮られて展望はない。しばらくすると2組の夫婦それぞれ違う道からやってきた。「ずっと、富士山を見ながら歩いてきました。」と言われて、今日は頭が少し見えただけで、ほとんど見ていないことに気がついた。常に富士山を隠して歩いてきたのだから、この道は人には勧められない。頂上から少し降りると、すぐに早し越しに富士山が見えだした。昨日とは違って雲一つなく、全景を楽しむことができた。
 今日は三ツ峠山の登山口まで入り、そこで寝ることにした。