日本200名山 NO.73     女峰山(2483m)    

            
平成19年7月14日(土)  曇りのち雨
  第3リフト駐車場(6:20)→キスゲ平(6:55〜7:00)→焼石金剛(7:30)→
   赤薙山(8:10〜15)→赤薙奥社跡(9:10〜20)→女峰山(11:30〜55)→
   赤薙奥社跡(13:45)→赤薙分岐(14:25)→キスゲ平(15:15)

女峰山(右側
 前日約8時間かけて日光の「日光パークホテル」に入る。不思議なことにこのホテルはほとんど外国人ばかりであった。そして指示なども全て英語で書かれてあった。ぼくがちょっと話をした人はベルギーから来た女性で、2ヶ月日本語を習いお金を貯めて日本に来たそうだ。日本に関する知識が豊富なのにはびっくり。
 普通は山小屋で1泊する山なので、日帰りに挑戦するわれわれは朝早く出る。リフトの終点の小丸山(キスゲ平)までは広い歩きやすい道。時々左手にスキー場が見え、今が盛りのニッコウキスゲが可憐な花を咲かせている。
 そこからは左手が切り落ちた笹原の尾根道。歩いていても気持ちがいい。しばらくすると樹林帯に入る。これが頂上近くまで続く長い樹林帯の尾根道の始まりだ。鳥居が建つ赤薙山を過ぎると岩場の痩せ尾根なので注意が必要だ。
 周りの景色が見えない樹林帯の中で唯一慰めてくれるのは頻繁に現れるシャクナゲである。つぼみは赤いが、花になると白い。奥白根山を登ったときによく見たものと同じ種類だ。
 ようやく高い木から解放されるとハイマツの痩せ尾根。所々現れる急登を重くなった足を引きずりながら登り、何度か頂上ではないかと騙されて、ようやく祠の建つ女峰山に到達する。しかし、濃い霧が流れていて視界は全くない。祠の陰に隠れて昼食を食べる。
 帰り道樹林帯の手前で、女峰山に続く緑の峰々が姿を現し、その先に女峰山の頂上を示す標柱まではっきりと見えた。梅雨の真っ最中で良好な視界はあきらめていたわれわれにとって、神が与えてくれた大きなプレゼントであった。
 キスゲ平まで戻るとリフトが動いていることが分かった。長時間の歩行で膝が限界に近づいていたので、迷うことなくリフトに飛び乗った。すると足下にニッコウキスゲの大群が咲いていた。次から次へと流れていく、何ともぜいたくなスライドショーであった。