日本200名山 NO.13         伯母子岳(1344m)

                   平成16年4月3日(土) 晴れ

    駐車場(6:30)→萱小屋跡(7:15)→桧峠(7:55)→頂上(8:35〜9:20)
   →桧峠(9:50)→萱小屋跡(10:15)→駐車場(10:40)

 前日迷いに迷った末、薄暗くなってから登山口の大股にたどり着いた。それというのも、「ホテルのせ川」が変なカタカナの名前に変わっていたからだ。きれいなトイレがある駐車場で寝ていると、時々人工衛星のように見えるものが飛んでいる。ここは飛行機の通り道になっているようだ。
 翌朝、大股の部落を通り抜ける。急斜面に10軒余りの家がしがみついており、どこか、越前海岸あたりの漁村を思い出させる。村の高台に墓地があり、谷に向かってきれいに並んでいる。お供え物が多く、大事にされているようだ。
 道はやがて立派な杉林にはいる。車が通れるほどの幅の広い道が九十九折りとなって急坂に続いている。傾斜が緩やかになったところに、昔旅籠があったという萱小屋跡に着いた。ひき臼や一升びんがころがっていたりして、歩いて旅してしいた当時のことが偲ばれる。
 そこから桧峠までは、ほとんど平坦な気持ちのよう道だ。山の中にどうしてこんなに立派な道があるのか不思議に思っていたが、ここは「熊野古道」の一つなのだ。前方に見え隠れする山が伯母子岳だとばかり思っていたので(後で調べると「夏虫山」であった)桧峠からだんだん道が下りになっていくの不安だった。
 最後の取り付きに案内板があってやっと安心したが、頂上近くで鹿と思われる動物が飛び出してきてビックリ仰天。
 頂上は木が生えていないので見晴らしがよく、護摩壇へ続く尾根が脈々と続いていた。その先に、護摩壇山が小さく見えた。昨日ほどの視界は無かったが、連山が奥深さを感じさせてくれた。しばらくすると、同じ車中泊をしていた男性が登ってきた。千葉県の人で、定年前に会社を辞め(定年まで8割の月給をもらえるそうだ)、4月から300名山を目指しているそうだ。明日登ろうと思っていた釈迦ヶ岳に昨日登っており、いろんな情報がもらえて大いに助かった。