平成15年  200名山 No.10     御座山(2112m)

                         5月24日(土) 晴れ

  白岩登山口(9:10)→長者の森分岐(9:35)→前衛峰(10:35)→頂上
  (11:05〜30)→前衛峰(12:00)→見晴台(12:25)→長者の森分岐
  
(12:50)→白岩登山口(13:05)

  昨夜、上信越道の「松代PA」で寝て、佐久ICから国道141号線、県道川上佐久線、上野小海線と乗り継いだ。しかし、林道の入口を間違えて、随分心細い思いでガタガタ道を走った。ようやく林道の終点に着いたが、案内板など一つもなく、赤いテープがあったので近づくと「熊の檻が仕掛けてあるので注意」と書いてある。後で調べてみると、廃道同然の下新井からの登山道のようだ。
 あわてて県道まで引き返す。時間のロスの事を考えて少しあせったが、無事白岩登山口に到着する。付近のスペースはすでに満車。少し戻って、作業小屋の広場に止めさせてもらうことにする。
 10分ほどの急登で尾根に出る。さっそくミツバツツジのお出迎えだ。薄ピンク色が若葉に映えている。道は広くて気持ちがいい。木立の間から目指す御座山が見えるが、まだまだ先だ。
 見晴台(案内板がないので、登りの時は気がつかなかった)の手前あたりからシャクナゲが現れ始める。今年は花の数は少ないようだ。それでも、陽の当たるところでは、ピンクのかわいい花がいくつも見られた。
 前衛峰に立つと、御座山は目の前だが、一旦「うだの沢のトーミ」まで急降下しなければならない。鞍部に近づくと、まるで劇場の幕間のように人々のどよめきがあたりにこだましている。団体さんの休憩だった。
 坂道をあえぎながら登り返すと、山頂直下の避難小屋が見えてくる。新しく、最近建てられたと思われる。小屋の裏手に出ると、頂上の一角を成す岩場に出る。細長い岩峰は左側が切れ落ちて絶壁になっている。岩場の一番奥に、山梨県独特の丸い木を団子状につなぎ合わせて作った標注があり、その横には小さな祠があった。穏やかな天気だが、視界は今ひとつだ。近くの茂来山や足下の男山、女山などを教えてもらったが、名だたる山々は見えない。
 不思議なことに帰りの方がはるかにたくさんのシャクナゲを見ることが出来た。短時間の間に、太陽の陽を受けて咲いたのだろうか。