日本200名山 NO.47    大崩山(1643m)    

                 平成18年3月26日(日)   曇り一時雪
 登山口(6:10)大崩山荘(6:45〜50)三里河原分岐(7:15)
 袖ダキ(8:35〜40)
上和久塚(9:50〜55)坊主尾根分岐(10:20)
 
大崩山頂上(10:45〜55)坊主尾根分岐(11:15)小積谷
 (11:50)
林道分岐(12:55)大崩山荘(13:30)登山口(13:55)
 昨年は上ほうり祝子川まで入り翌日の登山に備えていたが、強い雨。翌日の天気予報も芳しくなかったので、あきらめて別府まで戻り、翌日高速を乗り継いで家まで戻ったのだった。
今年こそリベンジすべきと登山口で寝たが、今にも雨が落ちてきそうな曇り空。悪コンディションの覚悟を決めて、歩き始める。大崩山荘までは難なく着いたが、すぐに道を間違える。「坊主尾根コース」を行こうと思っていたのだが、直進して「和久塚コース」を歩いていたのだ。後から来た地元の登山者に教えられて気がついた。「初めてで単独行なら厳しいですね」といわれたので、後について行かせてもらった。
袖ダキ(ダキは岸壁の意味らしい)からの眺めは最高だった。鋭い谷の両側にいろいろな形の岩峰が並んでいる。もともと大崩山の由来は、天をつくほどの岩峰や岩壁が大きく崩れるように見えることにあるらしい。下を見ればあまりの絶壁に寒気がするほどである。
上和久塚の大きな岩に登れば絶景らしいが、今日はやめにした。そのうち雪がちらちら舞いだした。アセビの花も雪の中で震えている。同行の人が「なごり雪だ」という。思わず「なごり雪」の歌のフレーズが口をついてくる。
頂上に向かう僕を心配してくれたのか、彼は「頂上に行っても何もないですよ」と言う。僕は頂上に行きたかったので和久坊主尾根コース分岐で彼と別れる。本格的な雪になりとても不安だったが、引き返すことは考えていなかった。背丈ぐらいの笹が生い茂り、頭でかき分けたり、潜るようにしたりして進んでいった。
何回かだまされてようやく着いた頂上には周りが木で囲まれて見はらしはなかった。相変わらずの雪はもう「なごり雪」といったものではなく、冬山の景色だった。気温もぐんと下がり、手がかじかんできた。
下山は坊主尾根コースをとる。梯子が10以上もある、聞きしにまさる難コースであった。雨でぬかるんでおり、何回も転びズボンは泥だらけになった。おまけに靴の中に雨が入ってきて気持ちが悪い。転んで木にぶつかったりすると本当に情けない気持ちになった。
下山したら「美人の湯」(上祝子にある温泉)に入るぞ、と自分を励まし、やっとのことで登山口に戻ると、前のタイヤがパンクしていた。「ふんだりけったり、泣き面に蜂」とはこのことで、疲れた体にむち打って、スペアタイヤと交換する。延岡でタイヤを修理しなければならなかったので、「美人の湯」もお預けとなってしまった