日本200名山     奥大日岳(2611m)    

                 
2025年9月30日 晴れ
  室堂登山口(8:45)→室堂乗越(10:30〜35)→昼食(12:05〜12:30)
  →室堂乗越(13:55〜14:00)→室堂登山口(16:10)

この山は計画しては、いろいろな理由でキャンセルになった。ようやく実現し、しかも快晴でいやが上にも盛り上がる。立山駅に少し早く着いたので早い便に変更できないか窓口で聞くと、7時30分ならあるという。ただし手数料が500円。僕らが持っている切符は7時40分発である。10分で500円は高いのであきらめることにした。

バスからは弥陀ヶ原や大日連峰などがきれいに見えた。さっそく歩き始めるが、みくりが池までは観光客が多い。雷鳥平までは階段の連続で帰りが思いやられる。キャンプ場は割とすいている。熊騒ぎの影響も少しはあるのかもしれない。沢にかかる木橋を渡ればいよいよ登りの連続だ。

石のごろごろした道は歩きにくい。しかし今を盛りと咲き誇る紅葉に励まされる。ハイマツの緑の中にナナカマドの赤やミネカエデの黄色が映えている。この紅葉を見る事ができただけでも来た甲斐があるというものだ。新室堂乗越を過ぎれば尾根道で、眼下の紅葉がパノラマのように広がっている。やがて右手奥に堂々とした剱岳が見えてくる。いろんな角度から見てきたが、ここから見る均整のとれた剱岳は一段と立派である。

見上げれば奥大日岳ははるか先で、歩いても歩いても距離を稼げない。これまでに2回登っているがこんなに苦しかったのか。予想以上に時間がかかり、帰りのバスのことを考えて12時30分には下山にかかり、12時をタイムリミットとした。後15分位と言われたが、残念ながら頂上を踏むのはあきらめることにし、景色の良い岩場で昼食とした。

でもその判断が功を奏する。ゴロゴロした石で歩きにくい登山道や雷鳥平からの階段に予想以上の時間を要し、最終バスの時間が刻々と迫ってきて焦ってくる。それでも最後の力を振り絞り、室堂ターミナルに着いたのは出発の10分前だった。