日本200名山 NO.53    守門岳(1537m)    

               平成18年6月25日(日)   曇り
  大白川登山口(5:05)→エデシ(5:40)→雪渓の始まり(7:00)→三ノ芝
    (7:25)→頂上(8:05〜25)→三ノ芝(8:55)→雪渓の終わり(9:10)→
    エデシ(10:00)→大白川登山口(10:20)

左のピークが守門岳
 大白川登山口の駐車場で寝ていると、4時半頃車が入ってくる音がして目が覚めた。露払いはしたくなかったので、ゆっくり用意をしていると地元の農家のおばさんが野菜を取りに来た。立て札がしてあったので熊のことを聞いたら「春に熊狩りをしたから大丈夫でしょう」ということだった。今日は浅草岳と守門岳の山開きだそうで、人が多くなりそうだ。最後に「いろいろ登り口がありますが、ここからが一番景色がいいですよ」の言葉に励まされて歩き出した。
 しばらくブナの林を歩いていくと、突然目の前が開けて守門岳の三つのピークが見えてきた。何という堂々とした姿であろう。昨日の浅草岳より近くに見えて迫力がある。そこはエデシと呼ばれる所で、そこから尾根道になる。
 急登の連続で、所々ロープが張られている。振り返ると、雲海の中に越後の山々が頭を出している。足下には車を止めてある駐車場まで見通せる。浅草岳も姿を現してきた。
 山頂がかなり低くなったとき、道は左を巻いて雪渓に出る。今年は特に多いのだと思われるが、かなりの規模だ。紅がらと竹で案内がしてあるので迷うことはないが、雪渓を抜けるのに25分もかかってしまった。雪でおおわれた三ノ芝の上方に、なだらかなピークが顔を出して

三ノ芝から頂上部を望む
いる。小さな薮を過ぎると、もう遮るものは一つもない。一歩一歩頂上に進のみだ。
 最後の力を振り絞って頂上にたどり着く。きれいな方位板があるが、今日は視界が悪く遠くまでは望めない。浅草岳はぐんとせり上がってきた。三つのピークのうちの青雲岳と大岳を見下ろすのは何となく痛快であった。先に行った人とは全く出会わなかったが、きっと縦走したのだろう。
 虫が一杯いたのには閉口した。ちょっと止まるとわっと寄ってくる。しかも射してくる。途中で会った人が「はやくトンボが出てきて欲しいですね」と言われてぽかんとしていたら「トンボが虫を食ってくれますからね」と言われて、合点がいった。