日本200名山 NO.68      雲仙岳(1486m)    

                 
平成19年4月1日(日)  晴れ
 妙見駅(9:55)→国見岳分岐(10:10)→紅葉茶屋(10:20)→普賢岳
  (10:40〜55)→紅葉茶屋(11:10)→あざみ谷(11:25)→仁田峠(11:40)
 実は昨年の九州遠征の最後にこの山の登り口である仁田峠に来ている。ロープーウエイは動いていず、濃い霧と冷たい風のため泣く泣く登るのをあきらめたのだった。帰路につきながら「これは来年家族と一緒に来なさい」という神様の指図だと勝手に解釈して、早くから計画を練っていた。
 往復航空券とホテル・レンタカー付きの2泊3日の格安パックでいざ出発。家内と末娘の梨奈も初めての長崎で楽しみにしているようだ。長崎空港から僕はレンタカーで雲仙岳に、家内たちはバスで長崎市内へ向かった。
 諫早ICで高速道路を降り、1年前のなじみのある道を通って有料道路の入口に着くと「濃霧のため通行止め」の掲示。がっくりとくる。三方を海に囲まれているので霧が発生しやすいのだろう。仕方なく長崎に行き、グラバー園で家内たちと落ち合う。
 2日目。家内たちはバスでハウステンボスに向かい、僕は3度目の挑戦。早くも雨が降り出し温泉街から歩くことも覚悟したが、何とロープーウエイは動いていた。霧が発生していないからだろうか。雨具の上下をつけてロープーウエイに乗り込んだが、客は僕一人だった。眼下にゴルフ場や温泉街が見える。
 不思議なことに、歩き始めると雨が止んできた。目指す普賢岳は目と鼻の先だ。裏側に平成新山も見えている。時計回りに道を巻いていくとすぐ大きな鳥居のある妙見神社が現れる。立派な神社で、きっとここまで来る観光客は多いのだろう。そこからは本格的な山道になり、丸い山容の国見岳を左に分ければどんどん下っていく。
 鞍部が紅葉茶屋と呼ばれるところだが、現在茶屋はない。一転して岩山の登り返しがきつい。息を弾ませてひと登りすると石で作られた普賢神社に出る。頂上はすぐ上だ。爆発でできた赤茶色の新山が後ろに控えている。薄日が射してきて有明海や小浜温泉、島原半島の田園風景や島原湾まで見える。
 紅葉茶屋まで戻り、あざみ谷に向かう。そこには「火山ガス及び崩壊などの危険がありますので、立ち入りを固く禁じます」という看板が立てられていて、侵入を禁じる柵が設けられている。下ったのだから登りを覚悟していたのに、広いなだらかな道を歩いているとロープーウエイ乗り場に出た。狐につままれたようである。振り返ればロープーウエイの妙見駅とその右手に普賢岳と平成新山が見える。二度拒まれた山だと思うと感慨深い。
 3時頃、無事家内たちとハウステンボスで合流することができた。