日本200名山 NO.42    和賀岳(1440m)    

           平成17年10月9日(日)   晴れ
  旧マタギ小屋跡(6:55)→ブナ台(7:25)→滝倉(7:50)→倉方(8:25〜30)
  →薬師岳頂上(9:05〜10)→小杉山(9:40)→小鷲倉(10:05)→頂上
  (10:45〜11:15)→小鷲倉(11:45)→小杉山(12:05)→滝倉
  (13:35)→ブナ台(14:00)→旧マタギ小屋跡(14:20)
 前回下見をしておいたので、地理的には安心だった。なにしろ奥深い山なので露払い(先陣を切って登るの)は嫌だった。一人となれば、熊もちょっと心配だった。でもそれらはいい意味で完全に裏切られた。土曜日の晴天とあって駐車場はほぼ満杯状態。いくつかのグループが柔軟体操をしている。
 登山口の甘露水までは林道歩き。そこにも5,6台の車が入っていて少しムッとしたが、10分位の歩きなら我慢できる範囲だ。ブナやミズナラなどの巨木の下を歩き始める。白いガスが立ちこめ、今日の晴天の気配が感じられる。
 やがて、前方にとがった山が見えてきた。左手には薬師岳の饅頭のように穏やかな山容が現れてきた。ここで驚いたのは、息を飲むような紅葉だった。時期が早いと思いあまり期待していなかっただけに、喜びも大きかった。
 甲山に続く蛇行した尾根道を見送ると、正面に和賀山塊の山並みが目に飛び込んできた。まるで芝生のように緑の笹におおわれたおだやかな山々が続く様は、今までのどの山とも違って新鮮な感動だった。頂上部の朝焼けのように見えたところは紅葉だった。
 薬師岳の頂上には小さな祠が2つあった。その裏からは小鷲倉がひときわ立派に見えた。和賀岳への縦走路は遮るものもなく、思わず鼻歌も出てきそうな散歩道であった。湿原やお花畑の花はもう盛りを過ぎていたが、鮮やかな紅葉が緑の笹原にアクセントをつけていた。気候の関係か、紅葉をつける木々は左側にかたまっていた。
 小杉山と小鷲倉の2つのピークを過ぎれば頂上だ。10人位のグループが鍋を囲んで談笑していた。360度の大展望。東側に意外なほどの近さに田沢湖が横たわっており、その右手に秋田駒ヶ岳が頂上部に雲を載せてそびえていた。ぐるっと山に囲まれているが、南側はすぐそこまで田園地帯が近づいていた。