日本200名山 NO.95  和名倉山〈白倉山〉2036m)    

                    
平成21年6月27日(土)  晴れ
 しゃくなげ駐車場(7:50)→()王院(おういん)平登山口(8:20)→牛王院平
 (9:20〜30)→東
仙波(せんば)(10:40〜45)→山頂分岐(12:00)→
 和名倉山(12:15〜30)→山頂分岐(12:40)→東仙波(13:45〜50)
 →牛王院平(14:55〜15:00)→牛王院平登山口(15:35)→
 しゃくなげ駐車場(16:00)
 出がけに言うことをきかない孫をたたいてしまい後味の悪い出発だった。「やさしいおじいちゃん、おばあちゃんでいよう」と妻からメールがあった。確かに大人げない態度であったと反省する。夕方の4時ごろ家を出て、9時頃双葉SAに入って寝る。
 朝5時半ごろ食堂が開いていたのでうどんを食べる。ひょっとして一日中開いていたのだろうか。6時前出発。車に乗りながら「このまま行くと、午前中には小屋に入ってしまうだろう。とにかく今日頂上まで登ってしまい、その時間を見て日帰りにするか、小屋泊まりにするかを決めよう」と考えていた。そうなるとあと1時間ほど早く出ていればと悔やまれた。
 民宿「しゃくなげ」の駐車場に車を置いて歩き始める。一昔前の田舎の風景がなつかしくビデオを回すとバッテリー切れ。昨日充電したのだが、スイッチを入れたままバッテリーを装着したに違いない。面倒だったがまた駐車場に戻り2キロ近くあるビデオカメラは車の中に置いておくことにした。
 民家の横から林道に入る。ひょっとして車で進めたのかもしれないと思いながら歩いていると車止めがあってほっとする。駐車場に車を置いて正解だったのだ。牛王院平登山口から林道を離れる。道は依然として立派ではあるが、直登なので息が切れる。傾斜が増してジグザグになった所を超えると、穏やかな気持ちの良いカラマツ林の道になった。
 ようやく小屋との分岐点になる牛王院平に着く。そこにいらない荷物は置いて身軽になって歩くことにした。唐松尾山との分岐点である山ノ神土までは5分で着いてしまう。山ノ神土から道は極端に悪くなる。すぐ水場が現れのどを潤す。しばらくすると短い笹が生い茂った見晴らしの良い所にでる。遠くに雲取山が見えている。ピークを西に巻いたり、岩綾の尾根やシャクナゲの群落の中を歩いたりする。残念ながらシャクナゲの季節は終わっていたが、散り忘れた花がわずかに残っていた。やがて正面に東側が笹原になった東仙波が見えてきた。
 東仙波からの眺めはこのコース随一と思われた。振り返れば登ってきた尾根とその後ろに唐松尾山の山並みがそびえている。この山の奥深さが実感できる。道は左手の林の中へ入っていく。案内がなければ迷いやすいところだ。急激に下ってまた登り返す。このあたりは数十年前に山火事があったそうで、名残の黒い燃えカスがあったりする。ワイヤーなどの放置ゴミもほとんど頂上まで続いている。
 倒木の多い最後の林を登って行くと二瀬分岐に出る。迷いやすいところらしく「遭難したら尾根に上がれ、沢には絶対降りるな」と書いたプレートが木にくくりつけてある。頂上への途中に千代蔵(ちよぞう)休場(やすんば)と呼ばれる開けた伐採地に出る。休憩にはもってこいの気持のいい場所だが、先を急いだ。頂上手前の開けた所に白い石が多くあった。白石山とはここから名がついたのかもしれない。迷路のような雑木林に入ると頂上の広場に出た。見晴らしはまったくない。小さな虫が顔にまとわりついてきて気分が悪いので、早々に下山を開始した。
 日帰りだと決めていたので、思わず足も速くなり、駐車場には4時に着いてしまう。それから勝沼ICを経由して10時半に自宅に着いた。長く厳しい一日だった。