日本200名山 NO.87     笊ヶ岳2629m)    

             平成20年
8月7日(木)   晴れ
  (さわらじま)(5:05)→鉄塔(5:45)→時間を示す標識(8:00)→滝(8:45)
  →
上倉(かみくら)沢(10:00)→)
下降点(11:05〜10)→笊ヶ岳(11:40〜
  12:00)→
下降点(12:25)→時間を示す標識(14:55)→鉄塔(16:20)
  →
(16:50)

 笊ヶ岳、大無間山、池口岳、鋸岳と厳しい南アルプスの4つの山を目指して、福井を5日の夕方出発する。期待もないわけではないが、不安の方が大きい。6日に椹島ロッジに入った。そして今朝早くロックカーに余分な荷物を預け、荷を軽くして出発する。
 
急登も最初はトラバースする道を作ってあるので比較的歩きやすいが、そのうち直登になってきた。ごろごろ大石があったり、その石に苔が着いていたりしてだんだん厳しくなってくる。
 やがて傾斜は幾分穏やかになってくる。ちょっとしたテント場のような広場がありそこに真新しい時間を示す標識が立っていた。「笊ヶ岳まで270分」にはがっかりしてしまったが、ガイドブックの時間の方を信じることにした。 
 上倉沢までは6本の沢がある。3本目の沢には上部が滝になっており、冷たい水を飲んで休憩するにはもってこいの場所だ。急坂をトラバースしていく道は油断すると足を滑らしそうで緊張する。 
 水のない上倉沢までくると一気に視界が開ける。反対側に渡り、しばらく小さな沢をさかのぼっていくと林の中の急登になり、ひとがんばりすると稜線の道にぶつかる。そこが(はい)松尾(まつお)方面から椹島への下降点だ。そこで今日初めて人にあった。(はい)松尾(まつお)方面から歩いてきたOさんで、次の大無間山もいっしょに登ることになる。頂上はそこから30分であったが、いい加減ばててきていたのでとても苦しかった。 
 頂上からは荒川三山や聖、赤石などが見えるそうだが、わき上がるガスにさえぎられ残念ながら展望はない。頂上は静岡県と山梨県にまたがっているらしく、両県が建てた2本の立派な標柱が立っていた。 帰りはもと来た道を引き返すだけである。広げた長尺の巻物を巻いていくように、ひとつひとつ丁寧にたどっていく。先は長いのでタイムよりも足の具合の方を心配しなければならない。気が遠くなるほど長い長い下りであったが5時前に椹島に戻ってきた。今日はテントを張ることにした。