300名山 No.20        愛宕山 (924m)

                      12月4日(金) 曇り一時雨

  林道分岐点(10:35)→5合目(11:25)→7合目(11:45)→黒門(12:15)
 →愛宕神社(12:20〜50)→月輪寺(13:25)→林道分岐点(14:05)

 愛宕山という歴史を感じさせる音の響きに気になっていた山だが、京都という場所柄に2の足を踏んでいた。今回ポンポン山とのセットで登るつもりだったが、天気の関係で日帰りとなった。敦賀ICで降り、湖西道路を順調に進んで行ったが、京都に入ると渋滞が始まった。ナビは国際会議場や御所の横を通らせるので余計に時間がかかったが、3時間半で登り口のある清滝着いた。とりあえず行けるところまでと思い橋を渡り右手をどんどん進んで行ったが、道はだんだん細くなり片側が絶壁になっているのでだんだん怖くなり、林道の分岐の広場に車を止めた。
 ちょうど通りかかった郵便屋さんに尋ねて左の舗装されていない林道を歩きだす。林道とはいえ結構こう配のある道だった。僕の頭の中では、愛宕神社の裏側の道に着くと思っていたのに、表参道の5合目にひょいと出た。そこからは広いなだらかな参道で案内も頻繁に出てきた。
 7合目の東屋の前から京都市内が一望できたが、ちょうど降り出した小雨に煙っていた。100メートルごとの標識に励まされて神社の境内の入り口に建つ黒門に着く。門をくぐって両側に燈篭が並ぶ石段を登っていくと愛宕神社に着く。こんな山の頂上にこんな立派な神社があることに驚く。しかも無人だと思っていた神社の本殿の入り口にはちゃんと受付の人がいた。参拝して休憩所に入るとストーブがたかれており、10人ほどの登山者が休んでいた。火気厳禁だったので持ってきたバーナーは使えずおにぎりだけ食べて昼食とした。
 帰りは月輪寺を経由する山道をとる。表参道とちがって本格的な山道なのでうれしい。途中の大きな岩から雨上がりの市内がきれいに見えた。40分ほどで月輪寺に着く。よくこんな山の中にお寺を建てたものだと感心する。案内書に月輪寺は「げつりんじ」とも「つきのわでら」とも書いてあるので、登山者に聞くと両方言うとのことだった。
 月輪寺からの道はけっこう急で、参拝するのには大変な思いをしなければならないと思った。無事車の所へ戻れるか一抹の不安もあったが、林道に自分の車を見つけた時は思わずにっこりしてしまった。
 帰りは朽木を通る162号線を通ることにしたが、京都市内ではおなじみの仁和寺、竜安寺、金閣寺などの前を通り、まだ結構残っている紅葉なども目にすることができた。最近よく通っている鯖街道に入ると自分のテリトリーに戻ったような安心感があった。時間的には来る時と同じ約3時間半で家に着くことができた。