日本300名山 No. 45    粟ヶ岳1293) 

  平成26年9月7日(日) 曇りのち晴れ

   中央登山口(6:35)→3合目(7:15)→大栃平(7:55)→6合目(8:35)
  →粟ヶ岳ヒュッテ(9:00)→粟ヶ岳(10:05〜10:35)→粟ヶ岳ヒュッテ
  (11:20)→6合目(11:35)→大栃平(12:00)→3合目(12:20)
  →中央登山口(12:50)

 

粟ヶ岳(右奥)

米山から車を走らせ第2ダム近くの広場に車を止めて寝たが、夜半から雨。夜が明けても小雨は降りやまず、6時ごろ登山あきらめて家に帰るべく車を走らせていると雨が止んできた。せっかく遠いところまで来たのだし、天気予報はだんだん良くなるということだったので登山口まで引き返す
 登山口に「熊出没注意!」の看板に、露払いは少しいやだったが、覚悟を決めて杉林の中を歩き始めた。林を抜けると草が雨でぬれているのでまさに露払いであった。2本のストックでかき分けながら進む。蜘蛛の巣も所々にあった。苦労して作った巣を壊すに忍びなかったが致し方ない。
 3合目にはベンチがあり、展望台になっていた。天候は急激に回復し、かなり遠くまで見えてきた。第2ベンチがある大栃平からようやく粟ヶ岳の全貌が見えてくる。道は急登になり、5合目過ぎには3連続のハシゴがあったり、鎖場を登ったりして6合目に出ると、一段と展望がよくなる。粟ヶ岳の3つの峰が一段と近くなる。振り返れば、歩き始めた第2ダムがかなり下に小さく見える。しかし、目の前のヒュッテに至るあまりの急登にため息が出そうになる。 
 ここが一番体力を消耗し、ヒュッテに着いたときは思わず休憩にかかろうかと思ったが、頂上でゆっくりした方がいいと思い、疲れた体に鞭打って足を先に進める。しかし皮肉なもので、目指す頂上は3つの峰の一番奥だ。北峰、中ノ峰と超えてようやく広い頂上にたどり着く。誰もいなかったが、すぐ追いかけるように2人が登ってきた。天気はいいし、360度の大パノラマに苦労が報われたひと時である。
 この山は標高の割には登りがいがある山だ。標高差千メートル以上を登らなければならないのと急登の連続だからだろう。それに赤土の登山道は滑りやすく、下山時は3回も転んでしまった。