日本300名山 No.29     吾妻山1239m) 

             
平成23年5月5日(木)晴れ

  休暇村吾妻山(5:35)→ベンチ(5:55)→吾妻山(6::10〜20)→ 南の原
  (6:35)→休暇村吾妻山(6:50)

 瓶ガ森から再び瀬戸大橋を通り、中国道の庄原ICで降りて休暇村吾妻山を目指す。岡山自動車道の1車線の区間で少し渋滞にあったが、4時ごろ割とスムーズに着くことができた。道がだんだん細くなってきて心細かったが、休暇村に着くと車や人が多く、キツネにつままれたような感じだった。
 キャンプ場には各テント場まで車で入れ、キャビンなども充実しているようだった。今日はここの駐車場に寝ることにした。車の中から満点の星を見ることができた。標高が高いからなのか寒くて何度も目が覚め、3時ごろから眠れなくなったのでラジオの深夜放送を聞いていた。
 明るくなったので車を再び休暇村の方に回し、宿舎の建物の左手から登山を開始した。裏手に原池があり、吾妻山のなだらかな頂上部を映していた。今はもう放牧はやっていないそうだが、所々に牛のふんがある。まだ芽の出ていない草原の踏み跡をたどっていくと灌木帯にはいる。岩交じりの幅の広い登山道が途切れるとベンチのあるみはらしのよい所に着く。休暇村の白い建物が小さく見えている。
 頂上にはあっけなく着いた。眼下に中国山地の山々が広がっている。左手には比婆山や烏帽子山といった、この辺りでは有名な山が横たわっている。帰りは南ノ原経由で周遊することにした。登りとは一転して、背の低い笹原の中に芝生のじゅうたんが緩やかに続いている。南ノ原から右手に折れて林の中を行くとさっきまでいたキャンプ場に出た。まだ数時間しかたっていないのにとても懐かしい気がした。勝手知ったる池のそばから牧場に出ると休暇村に戻ってきた。裏手の池には行く時は気がつかなかった水芭蕉が咲いていた。水芭蕉と吾妻山の取り合わせが絶妙だった。