日本300名山 No.30      道後山1271m) 

                 平成23年
5月5日(木)晴れ

  月見ガ丘駐車場(8:15)→休憩所(8:35)→両国牧場(8::45)→
  大池(9:00)→道後山(9:10〜15)→両国牧場(9::30)→
(いわ)()
 (9:
:40)→休憩所(9:55)→月見ガ丘駐車場(10:05)

 吾妻山を下山して次に山に登るべく車を走らせた。道が平らになったところでナビを入れると「戻れ」と言っている。半信半疑で戻ってみると、なるほど幅の狭い山道があった。他の車に全く会わなかったのが少し気味悪かったが、思っていたよりも早く道後山の登り口に着いた。
 駐車場にはすでに何台かの車が止まっていた。2つ目の山にしてはまだ登る時間はそんなに遅くない。入口に大きな看板があり、モデルコースが書いてある。その通りに歩いてみることにした。始めは雑木林に囲まれた広い林道を歩く。道はつづら折りの山道に変わりあずまやのある見晴らしのいい休憩所に着く。
 すぐ先に直接岩樋山に登るコースと山腹を巻いて道後山に行くコースの分岐点があった。迷わず右手の山腹を巻くコースを取る。のんびり歩いていると直接道後山に登るコースと大池を回って道後山に登るコースの分岐点に着いた。そこは両国牧場 と呼ばれ明治時代には何百頭もの牛が放牧されていたらしい。牧場は広島県と島根県の県境にあったために石済みの牧柵が作られていた。
 再び右手のコースを取り、大池に出た。名前とは違って小さな池だ。池は波一つなく、道後山のなだらかな頂上部をきれいに映している。両国牧場からの登り口からちょうど反対側に当たる登山道からいよいよ頂上を目指す。
頂上は360度さえぎるものがない。眼下に吉備高原の山々が広がっている。今の季節は笹も芝生も緑ではないけれど、広々とした頂上部である。芝生のじゅうたんの上を歩く縦走路は解放感にあふれ、土地の人がこの山にひかれる理由が納得できた。花はショウジョウバカマが顔を出している程度だが、青空とさわやかな風と小鳥の鳴き声に別世界にいるような感じがし、登山者冥利に尽きた。
 少し下って登り返すと岩樋山に着いた。ここからも道後山に劣らず素晴らしい眺めを満喫できた。ゆっくり登って2時間程度の道後山は家族連れのハイキングにぴったりの山だと思った。