日本300名山 No.49     鉢伏山1929m) 

         平成27年5月21日(木) 晴れ

   扉温泉(7:45)→営林署小屋跡(9:00)→鉢伏山荘(9:55)→鉢伏山(10:15〜45)
  →鉢伏山荘(10:55)→営林署小屋跡(11:30)→扉温泉(12:25)

 前日午後3時半に家を出たが、岐阜羽島の先で事故があり岐阜羽島ICで下されてしまった。次の一宮ICまでの下道は大渋滞。そこを抜けるのに2時間ほどかかってしまい、予定より前の駒ヶ根SAで寝る。
 次の日岡谷ICから登山口のある扉温泉に向かったが、こちらからの道は通行止めになっており、反対側にまわらなければならなく、幸先の悪い出だしとなった。扉温泉に着いて駐車場に車を止めたのはいいけれど、そこは立派な旅館「明神館」の駐車場であり、下山後小言をもらうこととなった。
 登山口は変更されたらしく、300メートル先にあった。いきなりの急登で小さな山を越すと以前の登山道と交わる。あとは小川の音を聞きながら谷沿いを登って行く。新緑の美しい季節だ。カラマツの林の中に、シダが群生している所がある。シダを見るとなぜか恐竜時代を想像してしまう。
 営林署小屋跡から沢を横切り、林の中の急登をジグザグに登って行く。勾配はきついが、上手に道がつけられているのでそれほど苦しくはない。林道を横切って、幅の狭くなった道をまいていくと草原に出た。右手に前鉢伏山、左手に鉢伏山のなだらかな山頂部が見えている。正面には鉢伏山荘の建物が見えているが、前に車が止まっているのは興ざめだ。牧場として利用されていたのだから仕方がないことではある。
 広い砂利道を頂上に向かって歩く。このあたりはまだ青葉が顔を出しておらず、茶色い枯草で覆われている。レンゲツツジの名所らしいが、まだその気配さえない。広い頂上部に山名が書かれた標柱があったが、その先の展望台の所にも同じものがあった。頂上が2カ所あるのも珍しい。鉢伏山は信仰の山でもあり、展望台近くには立派な鳥居と祠が建っている。 今日は少し雲が多かったが、展望台からの眺めは天下一品である。左端に八ヶ岳が見え、その右に富士山がかすんでいる。眼下には諏訪湖が青く広がっており、松本市街の後ろには屏風のように北アルプスが羽を広げている。ただ風が強く冷たかったので長居はできなかった。帰路、前方に美ヶ原高原が、広々とした台形の頂上部を見せていた。