日本300名山 No.72   泉ヶ岳1172) 
             
                                                     平成27年10月19日(月)晴れ

   大駐車場(6:15)→水神平(7:00)→水神碑(7:15)→泉ヶ岳(8:00~20)
  →岡沼(9:00)→兎平(9:15)→大駐車場(9:40)

 泉ヶ岳の大駐車場は、日曜日と言うこともあってか、優に百台以上を越すと思われる車であふれていた。泉ケ岳は、一年を通して市内有数の市民の憩いの場であり、市民のシンボルとして親しまれているのだ。見上げればパラグライダーが優雅に舞っていた。
 山頂への道は4コースあるが、
水神 (すいじん)コースから登り、かもしかコースに降りることにした。今日は平日の早朝とあって、昨日あれほどあった車が見事に一台もない。広い駐車場の右側の舗装された道を歩き始める。道が行き止まりになると、右手から水神コースの登山道が始まる。穏やかで手入れされた道を進んで行くと水神平に出る。右の道をたどればおわかれ峠で、滑降コースにつながっている。
 真っ盛りの紅葉の中を気持ちよく歩いて行くが、傾斜は増していく。北泉ヶ岳へのコースを左に分けて、岩がごろごろする登山道を行けば水神碑が現れる。大きな石に「水神」と彫られている。賽の河原を過ぎると灌木帯に変わり、足元は笹におおわれる。視界が開け目の前の山の紅葉が鮮やかだ。その先に仙台市の一角が見える。
 頂上広場は岩でゴロゴロしている。眺望もないので長居はできない。周りが見えない樹木の中をひたすら登り、急登も結構あるので決して楽な道ではない。子供連れには結構つらい登山になるだろう。
 かもしかコースも、最初のひがら坂と呼ばれる所は相当傾斜がきつい。これを登りに使うのはかなり苦しいだろう。市のパンフレットに「健脚向き」と書いてあったのもうなずける。紅葉の落ち葉を踏んで樹林帯を抜けだすと岡沼である。沼と言っても水はない。しかしここから紅葉越しに見る泉ヶ岳は見事である。すぐ下の兎平からススキ越しに見る泉ヶ岳もすばらしい。水神コースを往復していたならこの景色は見ることができず、泉ヶ岳にあまりいい印象は持てなかっただろう。
 やがて広いスキー場に出る。もうどこを歩いても迷う心配はない。リフトが動いていて、遠足の子供たちの元気な声があたり一面に響いていた。

top   日本300名山