日本300名山 No.28      瓶ガ森1896m) 

                  平成23年
5月4日(水)晴れ

  瓶ガ森登山口(8:20)→()山(8:45)→()山(9::00〜15)→
  瓶ガ森登山口(9:45)

 お昼頃出ようと思っていたが、何しろ今日はゴールデンウィークの初日。9時過ぎ家を出たが、まさかの北陸道の渋滞。敦賀まで2時間近くかかってしまい、これでは宝塚付近は通れないと、迷わず敦賀ICで降り舞鶴若狭自動車道を通ることにした。これは大正解で、6時頃には四国に入ることができ、豊浜SAで寝る。
 いよ西条で高速をおりる。1か月前に走ったたばかりなので周りの景色に親近感がある。距離はそんなに変わらないが道は良いということを聞いて、今回は寒風山トンネルを通り越して、高知県側から旧寒風山トンネル南口を目指す。前回とは打って変わって駐車場はほぼ満杯で、登山客であふれていた。
 そこから瓶ガ森林道に入る。かなり走って、伊予富士が頂まで見えてくる。伊予富士の短縮登山口には車が3台止まっていた。取り付きには梯子がかかっていてかなり手ごわそうだ。林道が走っている森は紅葉のころは素晴らしいだろう。森が途切れてから左手に雄大な山並みと右手に笹原が広がっており、天下一品の景色を見ることができる。
 広大な駐車場にはすでに10台ほどの車が止まっていた。周遊コースの地図があったが、右回りにまず男山を目指すことにした。男山の手前は少し急登があったがあっけなく蔵王権現がまつられている頂上に着いた。一面の笹原の向こうには石鎚山がはっきりと見える。  女山までの気持ちのよいなだらかな斜面を、名残惜しい気分でゆっくりと登る。頂上からは反対側の西黒森、伊予富士、寒風山、笹ガ峰が連なっている。眼下には瓶ガ森林道のアスファルトが蛇のように伸びている。暖かい日差しが降り注ぎ、何とも言えず平和な気分だった。
 帰りは笹の中を周遊する。瓶ガ森ヒュッテは崩れかかっており、今はもう使われていないようだ。振り返れば大斜面に笹が踊っており、目の前には絶えず石鎚山が見えている。天狗岳から瓶ガ森を見ていた10数年前のことが思い出される。あれから3度四国に足を踏み入れたが、目指す山は今回で登り尽くし、もう2度と四国の山を訪れることはないのかもしれないと思うと少し感傷的になった。