日本300名山 No.34     川上(かおれ)1626) 

         平成23年
10月29日(土)晴れ

   登山口(8:50)→尾根小広場(10:05〜10)→水場(10:35)→馬瀬分岐
  (10:50)→ツメタ谷分岐(11:30〜35)→川上岳(11:20〜12:00)
  →馬瀬分岐(12:15)→水場(12:25)→尾根小広場(12:50)→登山口(13:50)

 健脚のS先生と久しぶりの登山なので、岐阜県の川上岳を選んだ。5時自宅を出発し、6時に大野の先生の自宅を4輪駆動車で出発。和泉経由で白鳥ICから東海北陸自動車道で高山に出て(くらい)山の登山口であるモンデウススキー場を目指す。しばらく行くと急にすれ違いができないほど細い道に変わったが、幸い前から来る車はなかった。 萩原町上之田から林道に入る。道路はかなり荒れていて、僕の車だったら車体をこすっていたかもしれなかった。今まで出会わなかった車が、駐車場には何台も止まっていて、不思議な気がした。
 沢までは広い道がついている。昔は橋があったようだが、今は飛び石伝いに対岸に渡る。ここからはジグザグの急登。このコース一番の難所だが、上手に道がつけられているのでそれほどペースが落ちることはない。今まで遅めの登山をしてきたので、S先生の速いペースが新鮮に感じられる。
 頭の上が明るくなって小広場に出ると目の前に大きな御嶽山が見え、左手の林の間に乗鞍岳が見えていた。ここからは小さなアップダウンを繰り返しながらブナ林に入っていく。右手の林の間に川上岳の稜線が見えている。芝生で覆われたように緑一色に見える。鞍部にはきれいな小川が流れ、格好の水場となっているがこの季節あまりのどは渇かない。
 登り返す潅木の紅葉はすでに終わっており、葉っぱのついていない林は冬山のように寒々としている。道が笹に変わると頂上への稜線だ。ツメタ谷分岐から見るとおわんをかぶせたように丸い頂上部だ。
 頂上からは360度の大展望だった。こんなに視界のよい頂上は久しぶりのような気がする。ふるさとの荒島岳が小さな三角錐に見える。時計回りに目を転じれば、大日ヶ岳、白山、剱岳、笠ヶ岳、槍ヶ岳、穂高、乗鞍、御岳と名だたる山のオンパレードだ。おだやかな頂上には太陽が振り注ぎ、気持ちよく昼寝をしている人もいた。しばらくすると位山から縦走してきた2人組が到着した。「位山はあの山だ」という人と「位山は陰になって見えない」という人がいてこの辺の地理にうとい僕には何の判断もできなかったが、帰って調べると頂上から見えるようだ。川上岳と、右手のアンテナが林立している船山とあわせて「位山三山」と呼ばれているそうだ。
 帰りはあの細い道を避けて国道41号線を通って高山に戻った。先生から野菜をいっぱいいただいて家路につくと、もうすっかり日は落ちていた。