日本300名山 No.78 平成28年4月2日(土)曇り |
黒仁田登山口(9:20)→ |
5時半に川南PAを出発。これから山に入って行くのでガソリンが心配になり、延岡市でガソリンスタンドを探す。日曜の早朝とあって見つかるか不安だったが、うまい具合にセルフのガソリンスタンドを発見して一安心。 しばらく下って行くと、林道入り口はすぐに見つかった。しかしその林道は登るにしたがって荒れている所があり、その長さにほとほと閉口した。車体の下を摺ったりパンクの心配をしながら、僕の車ではこれ以上進むのは無理だと思える地点で車を止めた。30分くらいの歩きを覚悟していたが、意外にも5分で黒仁田登山口に着いてしまった。 歩き始めは林道の続きと思われる広い道だが、岩がごろごろしていて車は通れそうにない。やがて登山道に変わり、きれいな杉の植林の中を歩く。再び雑木林を通り抜けると苔でおおわれた九折越と呼ばれる広場に出る。反対側の九折登山口との分岐点だ。ここで道を間違えると大変なことになるので、しっかりした案内板が立っている。 傾山への登山道の入り口は獣害防止ネットが張られている。適正数を大幅に上回ってしまった鹿の被害に苦しんでいるようだ。しばらくは割と平坦な気持ちの良い尾根道が続くが、昨日に続きガスが周りを覆い見晴らしがきかない。石仏のように石が積まれている所からアップダウンが始まる。初心者には厳しいと思われる岩場もあって気が抜けない。しかし、途中で現れたアセビの白い花がブドウの房のように垂れていて、登山者を慰めてくれる。 急登の途中に杉ヶ越からの登山道が合わさる。もし杉ヶ越から歩いていたら、この時間にはまだここに到達していないのだ。巨大な岩峰を超えると、傾山の狭い頂上部に達する。手前の岩の上に歴史を感じさせる素朴な祠が建っている。360度の大展望と言うが、残念ながら今日は白の世界だ。 慎重に林道を運転したつもりだったが、気がつけばエンジンカバーをごろごろ引きずっていた。親切なガソリンスタンドで外してもらったが、これぐらいで済んで良しとしなければならないだろう。暗くなって着いた別府ではちょうど扇山の火祭りをやっていて、闇と光のコントラストが感動的であった。 |