日本300名山   (きん)北山(ぽくさん)(1172m)
 
         
                                                      
2025年5月13日  晴れ  

   ドンデン山荘(9:45)→マトネ(11:00~15)→真砂の峰(12:10~25)→
  天狗の休場(13:10)→あやめ池(14:00)→金北山(14:25~40)→
  白雲台(15:50)

 数年前に登った時の花の美しさが忘れられず、再挑戦したくなった。前回は車中泊だったが、今回は交通機関を使ってのホテル2泊の予定。6時発のフェリーに乗るために、4時30分に目覚ましを合わせておいたが、鳴る前に起きてしまう。約30分かけてフェリー乗り場まで歩く。

両津に着くと「ドンデンライナー」と言うバスでドンデン山荘へ。前回はドンデン山(尻立山)まで往復したが、今回は省略して「金北縦走路入口」に向かう。途中から金北山に続く山並みが見えてくるが、思ってた以上に遠くに感じる。樹林帯を歩き始めると、まだ雪が残っている所がある。今年は雪解けが遅く花は咲いているだろうかと心配になってくる。キクザキチゲやミスミソウ、カタクリなどは現れるが、僕が最も印象に残っているシラネアオイが出てこない。ひょっとして見られないのかと心配になってきた頃、ようやく風に吹かれている大ぶりの花が現れた。来てよかったと思える瞬間だ。それから「マトネ」まではエンレイソウ、雪割草、タチツボスミレなどが楽しませてくれた。

「マトネ」(孫次郎山)は小さな芝生の広場で、急に展望が開け、金北山に続く山々を遠望できる。そこから本格的な尾根歩きが始まる。左手に両津湾や加茂湖、右手に外海府の海岸線などを俯瞰でき、まさに最高の散歩道と言っていいだろう。キンバイソウやショウジョウバカマと言った花も現れたが、ほぼ切れ目なく登山道の両側に現れたカタクリの群落は見事であった。

「真砂の峰」からの展望は抜群で休憩にうってつけの広場だった。2つのグループが休憩していた。金北山も見えていたがまだ一山越えなければならなかった。あまりの遠さに帰りのバスが心配になってきた。金北山の頂上に2時30分までには着きたかったので、おにぎりを一つ食べただけで出発する。苦しいアップダウンが続き、息もあがる。「あやめ池」を過ぎるといよいよ頂上への急登だ。遠くから見ていると梯子を登っているように見えたが、実際は登山者の規則的な足跡だった。雪壁の直登をロープを頼りに一歩ずつ登って行く。このコース最大の難関で、登り終えた女性がへたり込んで、安堵のため息をついていたのが印象的だった。

やはり佐渡で一番高い山、頂上からの展望も抜群だった。晴れていれば越後の山々も見えるらしいが、今日は白いもやがかかり遠望はきかない。頂上の金北神社にお参りし、記念写真を撮って下山を始める。幅の広い砂利道をゆっくり歩けば終点の白雲台に到着した。前回とあまり変わらないコースタイムで歩けたことは、少し自信になった。


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