日本300名山 No.39     倶留(くろ)尊山(そやま)1037m) 

             
平成24年5月12日(土) 曇り

  曽爾(そに)高原駐車場30)→亀山峠)→二本ボソ山〜20
  →倶留尊山40)→二本ボソ山:05〜15)→亀山峠5)
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曽爾(そに)高原駐車場(9:0)

 
大二本ボソ山から見た倶留尊山
 前日ナビは信楽で降りるよう言っていたが、ICで寝た。翌日そのまま新名神を走り、亀山JCTから国道25号線に入る。国道といっても高速道路並みの自動車道である。名張から曽爾高原には思ったより早く着いた。  
 駐車場には600円と表示してあった、誰もいなかったのでとりあえず駐車して歩き始める。いきなり目に飛び込んできたのは一面に広がる草原。このようにたおやかな草原を見たのは久しぶりだ。水がほとんど無くなっている「お亀池」を右手に見て、正面の中腹をトラバースしている道を歩く。高度を上げるに従って、眼下の景色も変化してくる。
 亀山峠から急登が始める。道は草原と林の縁を歩くようにつけられているが、左手はふかくえぐられた絶壁となっており、足を滑らさないよう気をつけなければならない。振り返れば
古光(こご)山への縦走路が続いている。
 道は雑木林に入り、急登をひと登りで二本ボソ山の手前にある小屋に着く。小屋には料金箱が据え付けられている。この山は私有地にあるので入山料をとるのだ。頂上からは倶留尊山が手に取るように見える。三角形の頭にガスがかかったり流れたりしている。
 急坂をいったん鞍部まで下る。また登り返さなければならないと思うと気が滅入ったが、思いがけない光景が待っていた。シャクナゲの大群が赤やピンクの花を咲かせていたのだ。ツツジも負けじと咲いている。一気に心が和んでくる。シャクナゲに勇気づけられ意外と早く頂上に着いたが、残念ながら白いガスの中。
中太郎生(なかたろう)の集落方面だけがかろうじて見えていた。
 帰路、草原の急斜面に人がいて驚いたが、山菜でも摘んでいるのだろうか。駐車場に戻るとおばあさんが番をしていた。代金を払うとさかんに「寄っていけ」という。「急いでいるので失礼する」と言うと、缶ジュースを一本くれた。厚意を無にしたようでなんだか悪い気がした。