日本300名山 No.65   南木曽岳1679m) 

                
平成27年9月26日(土)曇り  

   登山口(7:50)→分岐(8:20)→南木曽岳(9:45~10:00)→
  避難小屋(10:10)→分岐(11:35)→登山口(12:00) )

 上の原のコースを歩こうと思ってうろうろしていたが、どうしても登山口が分からない。地元の人に聞いてようやく分かったのだが、藪になりかけた入り口を見て恐れをなしてしまった。それで、一番登られているという(あららぎ)からのコースを登ることにした。登山口の駐車スペースにはすでに車が2台。これだけでも安心する。
 林道ゲートの右手から登山道が始まるが、このあたりはほとんど平らな道で、東屋があったりして、気持ちのいい散策路だ。いったん林道に出て、左折すると本格的な登山道が始まる。しばらく行くと分岐があり、左は登山道(登り)、右は下山道である。梯子やチェーンが多数あることを考えればよいアイデアである。  
 「金時の洞窟」を覗いて、「
(のど)ノ滝」を過ぎると足元に石がごろごろ転がっており、明らかに土砂崩れの後のようだ。「金明水」は最後の水場であるが、ほんの少し流れているだけだ。この辺りからコウヤマキの高木が林立している。素人目には杉の木と見分けがつかない。事実少し前まではスギ科に分類されていたそうだ。木製の梯子が連続するが、腐りかけたものもあり、注意して歩く必要がある。平行にかかっている梯子(歩道)の方が歩きにくい。あたりはガスが立ちこめ、色好き始めた紅葉が幻想的に見える。
 カブト岩までの、チェーンや梯子が連続する急登はなかなか手ごわい。しかし、考えようによってはアスレチックをしているようで面白くもある。傾斜がゆるくなるとひょいと頂上に出て、少し拍子抜けする。樹林の中なので展望は無い。頂上を示す石碑がなければ、山道の一部にしか見えない。
 少し先の展望台からも白いガスがかかって何も見えない。天気が悪いと本当に山の魅力が半減する。展望台の前に「南木曽嶽山大神」と書かれた石碑が大きな石の上に建ててある。10分ほどいった所に、最近できたばかりのバイオのトイレを持った、古い避難小屋がある。その辺りのリンドウの花は枯れているものが多い。何か虫がついたのだろうか。下りの道も険しい。標高の割には疲労感を感じるのは緊張を強いられるからだろうか。濡れた木の根で滑って3回も転んでしまった。

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