日本300名山 No.85  七ヶ(ななつが)(たけ)(1636m)
 
         
                                    
平成28年5月21日(土)晴れ  

   たかつえスキー場(5:55)→登山口(7:20)→七ヶ岳(8:05~25)→登山口
  (9:10)→たかつえスキー場(10:05)

 男鹿岳から下山して、次の山の登山口である羽塩(はねしお)登山口に向かうと入り口に「土砂崩れのため登山禁止」の標識が立てかけてあった。それではと思い、反対側の黒森沢登山口まで車を走らせたが同じく登山禁止であった。途方に暮れて、南会津町の観光課に電話すると、現在登れるのは会津高原たかつえスキー場からのコースのみということだった。そこで再び羽塩の方に戻った。スキー場には日帰り温泉もあり、のんびり過ごすことができた。
 翌朝スキー場の横の林道から歩き始める。小石がごろごろする砂利道は単調であった。途中で会った女性に挨拶すると、ワラビを取に来たそうだ。振り返ると後ろを見ると、スキー場が広がり、そこに自分の長い影が写っていた。最奥に見える雪をまとった山は会津朝日岳であろう。それにしてもこのスキー場は奥深く、いくつもの変化に富んだゲレンデを持っている。田舎のスキー場だろうと軽く見ていた僕は、大いに反省させられた。
 林道が終わりかける頃、ようやく登山口が現れる。涼しい木立の中の山道はすぐ尾根に出て、太陽が照りつける。頂上は、丸みを帯びて電波塔が立っている山を一つ越した所にある、冠のような形をした山である。この山にはオオイワカガミが多い。色は濃いピンクでほかの山で見られるものよりも小ぶりだ。頂上近くの岩場では群落を作っていた。
 誰もいない頂上は三方に開けており、緑の山並みが足元から広がっていた。残念ながら山の名前はわからない。頂上でのんびりした後、下山を始める。ネマガリダケのたけのこがあったので、採りながら下山する。アスパラのような味がするらしいので楽しみだ。ゲレンデまで降りると、山菜取りの人たちがやたらと増えている。まだ山菜は残っているのか心配になってくる。
 スキー場に戻って再び温泉に入る。朝から誰もいない温泉に浸かれるなんて、何と贅沢なことだろう。

top   日本300名山